第27話「イフリート」

ーーー駐屯地内イフリート出現時

 大きな爆発音、地震。これらより炎系統の化け物が外にいる。

「お前たち、何が召喚されたと思う?」

バハムートたちから返事がない。

「おい!どうした!?」

辛うじて、不死鳥が声を震わせながら言う

「あれは…私たちが過去に挑み、1人の姉妹を失い封印した化け物、古の怪物、イフリートです。」

「過去にもう1人いたのか?」

「ええ、彼女の名を、夜叉、我らを凌駕する強さを持った神獣です。彼女は自らの命でイフリートを封印したのです。それがまたこの世に召喚された」

「倒すしかないよなぁ!」

「ちょっと!話聞いてましたか?!」

「聞いてたよ、つまりエグ強いんだろ?」

「勝てるわけがありません!命を大切にしてください!?…って聞いてねぇ」




ーーーイフリートの前

 なんて強さなのだろう…ワクワクしてきた。

「にしても、暑いなぁ、」

「貴様は誰ぞ?」

「俺はお前を倒すものだ」

「朕を?貴様のような劣等種(にんげん)がどのようにして倒す?」

「暴力でだよ」

「面白い、最後に戦った冷静沈着な者とは違うのう。灰も残らぬと思え。」

俺は飛び出て、イフリートの腹を殴る。めっちゃ暑い。ならさ、大剣をぶん投げるしか、ないよね?

「おりゃ!」

大剣をぶん投げる。

「不死鳥!あの剣巨大化させて!」

「りりり了解!」

イフリート腹を貫くにはちょうどいいサイズになったが、

「そう簡単には行かないよね。」

イフリートが弾き返した。

「なら、これはどうだ!」

さっきよりも大量に大剣を色んなコースでぶん投げだ。

「不死鳥!」

「はい!」

先程同様剣を巨大化させた。

「…マジかよ」

あの巨体でどうやったのか分からんが凄まじい速さで剣を捌く。

「スキル、常時発動!全部だ!」

並列思考、高度演算によりイフリートの弱点を見つける。

「金的…だと?!」

確かに、弱点がそれなら今まで上手く倒せないわけだ。

「これでどうだ!」

金的に向かって大剣をぶん投げる。イフリートが金的を守る。

「それが狙いだばーか」

そう、両手を使い守ったイフリートの体はガラ空き。一本の大剣の裏に2本の大剣を隠して投げた。そのおかげでイフリートの両目が潰れる。しかし、イフリートは鼓膜が破けるかと思うほどな咆哮をしたかと思うと。周りがまるで地獄のように業火で覆われた。

「貴様は、殺す!」

「お前が死ね!」

イフリートパンチに俺がキックで返す。その風圧で半径3000キロにおよび炎が広がり、海が蒸発。マジでやばいことになった。しかし、イフリートが倒れ、消滅していく。





         次回「魔王城、ラスボス」

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