第18話「トオルの闇堕ち、勇者召喚」

 俺は今、魔族の兵士を殺しながら四天王アンドラを、探している。既に返り血で俺の学生服は真っ赤だ。そんなことをしていたら声がした。

「ふーん、僕の私兵をこんなに殺れるなんて。すごいじゃないか」

「誰だよ、お前」

「あぁ申し遅れた。僕は魔王軍四天王アンドラ、よろし…」

「安心しろ、すぐ殺す、挨拶は必要ない」

俺は飛んでいたアンドラを地面に叩きつけた。瓦礫に埋まったとこにもう先ほど動揺剣を大量に投げ込む。しかし、四天王、起き上がった。

「痛えなぁ、酷いじゃん、てかさ、トリテラスを倒したからって調子乗ってない?」

聞く必要がないと思ったので思いっきりデコピンした。風圧で地面が抉れてる。まぁ目眩し程度だがアンドラが手で顔を隠している。空中を蹴ってやつの方へ刀を出して頸動脈を切った。

「出血多量で苦しみながら死ね」

「僕…は四天王で、最…強…なんだぞ、こんなところで!」

と俺の方に向かって来る。

「自分で寿命を縮めるなんてな、愚かな四天王だ」

俺はアンドラの首を刎ねた。アンドラは地面に倒れる。それを見ていたアンドラの私兵が逃げていく。モドレーテは崩壊した。

〜王都〜

「国王陛下!大変です!」

「何事じゃ!」

「モドレーテが、崩壊しました。」

「なんだと?!誰じゃ!?」

「魔王軍です。」

「それより、アリステレアとアルラは無事なのか?!」

「王子、王女殿下共に無事だと報告が入っております。」

〜魔王城〜

「アンドラが死んだわ」

「魔王様、今なんと?」

「ディアブロ、聞こえなかったのか?アンドラが死んだ」

「トリテラスよ貴様には聞いていない。」

「2人とも落ち着いて!今はあのアズマトオルに対しての対処を考えなきゃ」

「プルマスの言うとおりよ、私たち魔王軍は今アズマトオルという脅威に晒されているの」

「魔王様俺気になってたことがあるのだが。なぜ魔王軍四天王最強のアンドラが殺されて俺が生き残ってるんだ?」

「偵察隊によると、アズマトオルの、友人含め人を殺しすぎたことが原因だ」

「ディアブロ、他に情報は?」

「ソリエスト王国が勇者召喚を1ヶ月早く行うということ。」

「違う、アズマトオルの情報だ。」

「消えました」

「は?」

「反応、魔力、姿、気づいたら消えていたとのことです」

「もしやこっちに向かっているのか?」

 俺はもう戻れない。四天王如きを一撃で沈められなかった。この死の谷と言われる魔王よりも強い魔物がいる谷で自分を鍛えることにする。

〜王都〜

 まもなく召喚術師、20名が揃い、勇者召喚の儀を執り行う。

「我が力を異世界との門とし、力を持つものを呼び寄せよ、勇者召喚」

勇者が召喚された、これより1年間勇者は修行し魔王討伐へと旅立つ。





        次回「死の谷、勇者の修行」

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