第15話「マヤvsトオル、この世の秘密」

 さて、寮に戻った俺はトムと話している。議題は、

「トオル、マヤに勝てるか?それに他にも強そうなやついっぱい居たぞ?」

「安心して俺に賭けてくれ。」

トムは躊躇している様子だが俺は眠いので寝た。

 夢の中にいきなり神が現れた。

「貴方には教えて差し上げましょう。この世の真実を、まずどうして貴方が最強になれたのかをこの世の真実と共に解説していきますね!」」

確かに気にはなっていた。この世の真実、探究心を唆るワードだよな。

「教えてくれ」

「はい、まず貴方が最強になれたのはこの世の人類が弱いから、です。なぜ弱いのか、それは魔王との戦いを全て勇者に任せてきたからです。そのため異世界よりバグった力を持って転生した貴方は最強なんですよ!そしてこの世は貴方が支配するために作られたのです。」

「俺にそんな支配願望とかは無いよ」

神は謎に微笑んで消えた。

 気づいたら朝になっていた。早速準備してスタジアムに行く。廊下で待っているとアリスが来た。

「絶対勝ちなさいよ!」

全くめんどくさいな。まぁ負ける気はさらさら無いが。早速フィールドに上がる。

「マヤvsトオル第2試合!一回戦始め!」

今回は拳だけで行こう。とりあえず歩きながら探す。相手が隙をつきやすい環境を作り、相手を罠にはめる。人間が1番油断するのは勝った、と思う瞬間。実はもう後ろに居るのを俺は知っている。相手が来やすいようため息をついてみると、振ってきた刃を優しく手で弾き、マヤの腹に拳を放り込んだ。マヤは一瞬狼狽えるが、すぐに体勢を立て直した。そして、もう一度切り掛かってくる。凄まじい速さだ、俺は全てを手でペチペチして弾いた、そしてマヤが疲れてきたのを見計らって、横腹から蹴りを入れ木に打ち付けられたとこで、腹に思いきり足の裏を蹴りに使った。実は昨日寝れてなくて不機嫌。ギブアップを促すが諦めないのでさっきとは反対の横腹に拳を放り込み、吹っ飛んだとこを蹴り上げた。

 そんな私が、騎士隊長の娘である私がこんな意味の分からない暴力に負けるの?

 俺はそのまま地面に叩きつけた。拳を前で寸止め。俺の勝ちだ。言い忘れてたがコレがこの世界での8歳の争いだ。魔法があるだけでここまで違うのかと感心していた。



 次回「槍使いvs弓使い、禍々しい力の正体」

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