第11話「バジリスク討伐、神話の時代の記憶」
バジリスクを討伐するにあたって、夜のジメジメとした中庭に行くことにした。
作戦会議を図書館で行い始めていた。まずバジリスクの目を絶対見ないようにしなければならない。そして、腹の方を攻撃する。簡単な作戦だがバジリスクの耐久力や、攻撃力が分からないとのことだ。
「て言うわけで、トオルくん、前衛任せた!」
「えぇ…」
まぁ試したいこともあるので問題はないが。
「今夜、図書館前で集合だ。」
「おう!」
一同全員準備満タンらしい
夜になり、全員が図書館前に集合した。早速中庭に移動し、戦闘体制に入る。しばらくして、蛇特有の舌をシュルシュルするやつの音が聞こえた。
「来る!」
思っていたよりデカく全員が驚いていた。
早速戦闘が始まった。俺が拳で腹を殴ったが大きなダメージは入っていないようだ。学校が壊れないためにもリミッターを10%に抑えてはいるがこれほどの防御力。試したいことを試すしかないか。実は転生する時邪眼とかがあって名前かっこよかったから死滅の邪眼をつけていた。まぁ?魔法は使いたくないけど、止むを得ずの時とかは?使いますよ?でも、これは魔眼じゃなくて邪眼ですから。さて、厨二病チックなセリフとともに発動しますか。
「土に還れ!化け物が」
バジリスクが倒れた。
「やったか?」
「それフラグ〜、まぁ殺してはいないよ。」
「なんで!?」
「レイセルピエンテについて聞きたいことがある。」
「会話できるの?!」
「出来なくとも動物共鳴がある。」
しばらくしてバジリスクが目を覚ました。
「おい人間、なぜ我を殺さなかった。」
「聞きたいことがある。」
「何だ?」
「レイセルピエンテについてだ。」
「やつは蛇の王だ、我でも逆らうことはできぬ」
「今はどこに?」
「まもなく世界の端で目を覚ます」
「そうか、もう用はない」
俺が足を振り上げる。
「待ってくれ。お主は我に勝った。主に値する。」
これと同タイミングで神様からメールが届いた。内容は、「おめでとうございます。蛇使いの実績を得ました!こちら私からのささやかなプレゼントです♪」そのプレゼントとやらはどうやらアクセサリーのようだ。それから謎の記憶が流れ込んでくる。
〜謎の記憶〜
世界は魔族を統べる魔王。神を崇拝し救いを得てきた人間、それを統べる王。人間と違い生物から直接人になろうとした獣人。ネコ、イヌ、クロヒョウ、ドラゴンこれらの生物の獣人が存在する。それから魔法に精通したエルフ、そして、意味もなくこの世界に流れてきた爬虫類を統率し、この世を破壊しようとした者蛇王レイセルピエンテ。神話の時代、人間、獣人は協力しレイセルピエンテを討伐しようとしたが討伐は出来ずにいた。その原因がバジリスクの存在だった。結局優秀な魔術師により封印された。言い方を変えよう。封印しかできなかったのだ。その後は人間と魔族で対立が激化、魔王が人間の領地を占領していき人間は存亡の危機に陥った。しかし、人間の国々が協力し、異世界から人間を呼び寄せ勇者を召喚することに成功。勇者により初代魔王が討伐その後何回も勇者対魔王の状態は続き今日まで続いている。そして来年103代目の勇者が召喚されモドレーテに入学するとのことだ。」
俺は頭を押さえていた。
「トオル?どうしたの?」
「いや、何でもない」
神話の時代の記憶。誰のものなんだ?結局バジリスクの仕業だと分からず学校は意味もなく2ヶ月間捜査し続けた。
次回「学生武道大会、魔術師学園」
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