第7話「アリステレアの買い物」

 さて、今日は初めての土日です。僕はお勉強でもしようかと図書室に向かっていたのですが。

 「トオル!私に着いてきなさい?」

 「やだ」

 「その、買いたいものがあるから、着いてきて欲しいの」

めんどくさそうだが着いていかないと面倒なことになりそうなので着いてくことにした。

 「荷物持ちにはならないからな」

 「わわわ分かってるわよ」

あぁ、ダメだこいつ。

〜商業区域〜

 最初に入ったのは武器屋のようだ、何を買うかと思えば。片手剣だしかも2本、おそらく二刀流なのだろう。早速待てと命令するような目を向けてきたが無視した。

 次に向かったのは装備屋だ、軽めの装備をベースにして色々買い揃えてた。何か言われそうだったのでそそくさと店を出た。

 次は文房具店だ、この前キレたとき全部追ってしまったらしい。ゴリラかよ。買っていたのは最高級の羽ペン2本とインクを2ヶ月分、それから文鎮?のようなものを買っていた。

 最後に本屋に向かったかと思えば何かを探し始めた。

 「あなたは外で待ってなさい」

とのことなので待っていると、しばらくしてからアリステレアが戻ってきた。

 「これ、あげるわ」

手元にあるのは土魔法と風魔法の魔法書だ、やり方や技の概要があるらしい。

 「ありがとう!アリステレア」

 「アリステレアじゃなくてアリスって呼んでほしい…」

 「なんか言ったか?」

 「なんも言ってない!」

 「そうか、じゃそろそろ戻ろう、アリス?」

 「からかわないでよ!」

は?もう意味がわからなかった。読んでほしいって言ったやんけ!と、心の中ではキレながら寮に帰っていった。

〜魔王城〜

 薄暗く紫の月が照らす魔王城にて、会議が行われた。

 「トリテラスよ、どうしたのだその傷は。」

 「申し訳ありません魔王様…アズマ=トオルがあそこまでとは思いもしませんでした。」

 「そうか、ならばしばらくはこちらも戦略を蓄えるとしよう。」

 「このセバス、しかと承りました」




        次回「夏休み、魔物の大群」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る