第5話「初めての授業、フォンターナとの決闘」

 前回、お隣さんからパーティを組むことになった俺、異世界では恋愛も叶うのかと思いながらなぜかアリステレアと歩いている。

 「あら?パーティがいないの?私が組んであげてもいいけど?」 

 「あいにくパーティは組めてるよ」

 「そっ」

どうしてぷりぷりしてるんだ?まぁいいや。

〜訓練場〜

 「そういえば名前は?アハリアス、気軽にリアスって呼んでください。」

 「俺はアズマトオル、トオルでいい。」

どうしよ、思春期特有の好きな人に少し冷たくあたっちゃう態度が!

 「皆さん静かに本日は模擬戦です、このクラスのレベルを確かめるために今のパーティで隣の森でサバイバルをしていただきます。最後まで残ったパーティは成績が上がると思って結構です。

 「はじめ!」

 始まった!

 「リアス、どうするガンガン闘いに行くか?冷静に崩していくか?防衛に徹するか?」

 「そうですね、先生の話からするとこれはあくまでサバイバル、無理に戦わずどれだけ効率的に動けるか、ただ最低限の戦闘を考えての話なので防衛に徹しましょう。」

シュパッ!

「?!」

ナイフが飛んできた。

 「そうは、させませんよ?フォンターナ様からのお誘いを断ったあなたは最初に潰します。」

 「リアス、10対2、やれるか?いや、やるぞ!」

 「いくらなんでも…っていない?」

 「グハッ!」

もう始めた俺に呆気に取られるリアス。まぁカッコつけるか、

 「こんなんで俺を潰すつもりだったのか?」

 「くっ、全員でかかれ!」

右足で一周しながら蹴りを見舞ったから全員が倒れた。

 「モブタ、モブオ、トビラム、モブエータ、モビー、カゲ、ネックラ、インキャーラ、ニット失格」

 「全く、どれも使い物になりませんね」

 「フォンターナ様!すみません私たちのミスで、」

 「アズマ=トオル!あなたと今ここでタイマンします!」

めんどくせぇすぐに終わらせるか、リミッター発動2%!さっきより1%上げてみたから即片付くだろう。早速ダッシュ右手で腹に!…避けられたっ?こいつ!速い!?ならば仕方ない、リミッターを5%まだ上げる!流石に相手は防衛戦になっている。ただ何個か当たっている。なんてタフなんだ!カンターが来る!

 「おせぇよ?」

右左に、交互に移動アッパーカット!

 「勝負あったな」

 「フォンターナ=ミーナ失格」

 「そんな、この私が負けるなんて(泣)」

 「あぁ今回はお前の負けだ、それは俺が強すぎただけだから仕方ない、認めろ、お前は弱い、だから、もっともっと強くなって、俺を倒してみろ」

決まった、ものすごく決まった。

 「いいんですか?あんなこと言って」

 「いいんだよ、人ってのは挫折から学ぶんだ、挫折しない人生のほうが可哀想じゃねぇか」 

 「そう言うもんなんでしょうか」

 「そう言うもんなんだよ」

こうして公爵家の娘フォンターナは東透に惚れてしまうのだった。



      次回「動物共鳴、魔王軍四天王」

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