第3話「入学試験、初めて見る魔法」

 地獄の5日間を乗り切り、僕はついに、学園都市モドレーテに着いた。次の日に、アリステレアからいくつかお金を渡され一言

 「好きな装備買ってきなさい?」

てわけで、刀を探しに行く。最初の盗賊が刀を持ってたことから刀もあると思う。しかし。

 「何処にもねぇ」

刀鍛冶が何処にもないのだ。

 「刀をお探しかな?」

 「持ってるの?!」

ええ、コチラを一つ銀貨15枚で売るよ。スキル鑑定を使って見てみたが品質は最高級だったので買っといた。

 「次は防具だなぁ」

 「カイルの防具屋?」

なぜかこの店はいいと勘づいたので入ってみた。鑑定で見る限り全てにバフがかかっている。移動速度上昇系の防具を買い宿に向かった。いよいよ明日入学試験だ!

〜次の日〜

 今日はいよいよ試験が始まる。試験官が試験の内容を説明し出した。

 「まずこの学校は寮がいくつかあり、前衛部門を担当する、獅子寮、サポートを担当する、鷹寮がある。今から2人以上の4人以下のパーティを組み、乱闘をする。試験官はその戦いぶりなどをみて合格などを判断し、結果発表時にどちらかの寮が手を挙げそちらの寮に入る。また、手を挙げてもらえなければ不合格である。質問は?」

なさそうだ。

 「それではパーティを組め!」

どうしよう。人脈もないからパーティを組めない!

 「あんた!私のパーティに入りなさい?」

 「アリステレア…ありがとう」

 てな訳でパーティが決まった。

 「パーティは組めたか?それでは用意!始め!」

 始まったまずは何処から叩こうか、遠距離攻撃をしてくるサポーターのあるチームを先に潰せばそれなありにいいと思うが…

 「何ぼーっとしてるの!さっさと全部やっちゃうわよ!」

 「…だめだこの人何も考えてない戦闘狂だ。俺がいるから負けないとは思うが、まぁやってやるか」

 まずは右にある1番近いやつを狙うらしい。確かに人数も変わらないから1対1の状態を作れる。

 「アリステレアは左の奴を俺は右を叩く」

 「そんなの分かってるわ!私に指図しないで!」

 全くめんどいなぁ。まぁこのまま叩くことに専念すれば大丈夫…

 「ストーンバレット!」

 「うぉっ!」

咄嗟に蹴り飛ばしてしまい辺りが見えづらくなってしまった。でも大丈夫。ここから少し手を叩けば?

 「ほら、みーつけた!」

一気に距離を詰めて脇腹に右ストレートをぶち込み1人KO。アリステレアの方も終わってるらしい。

〜試験官たち〜

 「さすが王女殿下、強いですなぁ」

 「ですが王女殿下と共にいるあの刀を差している者も相当な腕前ですよ?名前は?」

 「アズマ=トオルだそうです」

 「聞きなれない名前だな、全くとんでも無いのが来ちまったぞ」

〜試験会場〜

 俺とアリステレアはそのままドン勝ちし、試験は終了。2人とも獅子寮に入ることが決定した。初めて魔法を見てワクワクしたが、あんなの自分で石投げればどうにかなると思ってしまった。そして早速明日入学式なのだ。



        次回「入学式、公爵家の娘」

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