第2話「初めての街、冒険者協会」
街に着いたが何処から入ろうか、街道を見つけて沿って入っていくしかないだろう。俺は、少し離れることにした。ただあんまり飛ぼうとすると街ごと消えてしまうので力を押さえておかないといけない。さっそくジャンプして街道を探した。上からの眺めはいい。
「ん?あれは?…」
間違いない。盗賊に襲われている馬車がある。俺は助けに行くか迷ったが、街に入る時通行料金が取られるなら無一文の俺は街に入れない。ここで恩を売り、一緒に街に入るしかないと考えた俺は助けに行くことにした。
「ガキのくせに!」
「お前みたいなガキはお母さんのおっぱ…ウグッ」
とりあえずムカついたのでぶん殴った俺はそのままストレートを決めた手を地面にぶつけて砂埃を広げた。そのご右手を軸にして足で思いっきりキックした。
「お前!何もんだ!」
「通りすがりの子供だよ」
最後のやつもぶん殴ってやった。
「おーい、大丈夫か?」
「ありがとうございます。なんとお礼をして良いか」
「じゃぁ街に入る通行料と3日間くらいの宿代それから装備品を買えるだけのお金。最後の2つは別にいいけど最初は必ずお願いしたい」
「いえいえ!我を救ってくれたのだ学園の入学費用も負担しよう!」
「え?あなた様はどのような?」
「我はソリエスト王国国王である」
「まじか!今までのご無礼をお許しください!」
キタキタ!異世界転生ものあるある!なんか権力者救っちゃうやつ!まぁこれで学園にも行けるのか。魔法はどうしようかと考えたが筋力でどうにかなるか。
「それでは向かうとするか」
〜街に着いた〜
とても広い街であるここはソリエスト王国王都である。早速諸々のお金は貰ったので装備品などを整えますか。まずは冒険者協会に向かうとするか。
〜冒険者協会〜
とても騒ついている。まぁよろしい。
「冒険者登録をしたいのだが?」
「あぁ〜えっとぉ…冒険者養成学校卒業証書はお持ちですか?」
なに?国王の言っていた学園というのはそのことなのか!
「それが…」
「持ってないならお帰りください」
「はい…」
〜王城にて〜
「国王陛下?学園はいつから入学なの?」
「来週試験だからそろそろ我が子アリステレアと共に馬車に乗っていくといい。」
「馬車?王都にはないの?」
「学園は一つの都市になっている。いわゆる学園都市だ。そのため少し遠いとこにある。だからそろそろ出発なのだ。」
「へぇ」
「ねぇちょっと!お父さん?!私こいつと同じ馬車なの?私より小さいじゃない!」
うわぁ1番めんどいタイプのやつだ。仕方ないか。
〜馬車内〜
「ねぇあんた!?強いの?ねぇ私と馬車に乗れるなんて一生の宝にしてもいいのよ?」
「めんどくせぇ…ボソッ」
「なんか言った?」
ほんとにうるさい黙らせてやろうかと何度も思い5日間アリステレアと馬車に乗り、死にそうになった。が馬車の中で分かったことがある、試験形式は全て実践形式らしい。
明後日の試験に備えなければ。
次回「入学試験、初めて見る魔法」
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