第13話 二度目の配信とエルの実力 ⑥

「なぁ、フギンおそらくだけどこれ以降の階層モンスターがいないんじゃないか。」


「そうですね、おそらくですが…」


「マジかよ。まぁいいか。おい、エル。目標は失敗したから帰るぞ。」


「分かったのじゃ。それよりこ奴らは何なのじゃ。」


「この二人はフギンとムニンで俺が作った自律戦術人形、まぁ簡単に言うと高性能なAIだな。」


「そうなのじゃな。」


「さて、じゃあ帰るぞ。フギン、ムニン【格納】だ。」


「まだ私なにも…」


ムニンは何か言いかけながら、フギンは何も言わずに格納されていった。


『ま、まじかよ。』

『ネックレスの効果よ。』

『自律戦術人形という』


「エル、アレを使って上がろうか。おっと、諸君これ以降は機密事項が出てくるから今日の配信はここで終わらせてもらう。ではまたいつかお会いしましょう。」


『濃厚な時間だったぜ』

『goodby』


さて、配信が終わったようだな。


「おし、エル。頼んだぞ。」


「分かったのじゃ。【指定座標転移】なのじゃ。」


その瞬間前回と同じように視界が光に覆われた。だが違うのは今回は鏡華の車に直接転移したことだろうか。


「さて帰るよ、鏡華。帰ってゆっくりしないと。俺が飯を作ってあげるから。」


「わかった、早く帰ろう。」


因みに普段のご飯は鏡華が作っているが、俺もたまに作るのだ、それも普段作っている鏡華が負けたというほどの美味しさらしい・


俺は車に乗ったことで部外者に聞かれることが無くなったため俺はとある電話番号に電話を掛けた、らすぐに相手が電話を取った。

ちなみにここから先は英語だ相手がと言うよりもギルドでの方針で機密性の低い会話は英語で高い会話はラテン語と決まっているためだ、尤もギルドメンバーはそのほとんどがいろいろなく国の言語を話せるるわけだが。


『もしもし、シャルロット。なんで俺が電話したか分かるよな?』


『えぇ、わかりますよ。コラボ解禁の件か、夜之血姫night blood queenの件か、機密じゃない機密を言った件かどれですかね。』


『あれ、機密じゃない機密は口外許可が出てませんでしたか?あと夜之血姫に気が付いているのはほんの一部だと思うよ、まぁギルドメンバーにはわかるかもしれないけど。』


『それもそうですね。あと、残り二つの件ですが、五月の上旬、日本でいうゴールデンウィークあたりにギルドメンバーの会議を行うのでその時に話してください。エージェントの件は残念だったと思ってください。あと、あなたは明日から学校ですからお気をつけて。それではまた。』


そう言って、シャルロットは電話を切った。


「ふぅ、明日から学校か。」


思い出したくないことを思い出して嫌な気分になった。

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