第12話 2度目の配信とエルの実力 ⑤ 二対のAI


開始された?

いいや、彼女らはまだ待機状態だ、では開始されたにはなにか、簡単だ。白赤龍が動き出したのだ、バリアを張っていたUAVから離れ反射しながらこちらに向かって突進を始めたのだ。


「これ、もしかして、元のやつより動きが速くなって行動パターンも変わっているな、まぁ、異常に異常を重ねたような奴だから当然か。」


『あれ、なんでだ。赤色の彗星が見える。』

『あ、あー、アレか。』

『チョット、ギルドマスター勝手にパソコン盗らな  彼が本気出したわね、あの彼が。』

『一応、協会に連絡しておくか。』


インテリジェンスコードintelligence code5556three five six。さーて、これれからは我々の時間だ。」

「「イエス、マイマスター。」」


二対のAIの起動コードを言うと、フギンとムニンから返事が返ってきた。

そして俺はアイテムボックスから仮面を取り出して今の仮面と付け替えるすると、着ていた和服が消えて狐のお面の効果で消えていた本来の服装、白衣を動きやすく改良した服装に変った。それと、新しく出したものも狐のお面だが、色と装飾が違うのだ。


「あのー、マスター。気合い入れているところ悪いのですけど、あのー、早くしてあげないとムニンが。」


「ムニンがって、まさか。」


「ええ、疑似神器フェイクアーティファクト光之万能銃レーザー・マルチガンを撃ちたそうにしているわ。」


「そうかよ。撃たせた方がいいと思うか?フギン。それに、あれくらいのやつが耐えれるか、あの武器は対特級モンスター用に作ったはずだが。」


「いえ、あれは特級モンスターでしょうが。」


「そういえば、そうだったな。ムニン、本気で撃っていいぞ。」


「やったー、マスター、ありがとう。」


そう元気はつらつな返事とともにムニンが体長の二倍もありそうな銃を取り出し構えた。だが、奴はそのことに気が付いていないのか今尚運動を続けている。


「それじゃあ行くよー‼それー‼」


ムニンがそう言って光之万能銃の引き金を引いた、そして青白い光が白赤龍に向かって飛んでいき閃光が白赤龍の全身を串刺しにした。


そして、白赤龍の体が赤と白色の粒子となって消えていき後に赤色の宝石が付いたネックレスが落ちていた。


そして俺はそのネックレスに向かって手袋を着けながら歩き始め、ネックレスを拾い上げた。


「鑑定」


そして俺は服の効果の一つでもある鑑定を使うするととんでもないことが分かった、なんと状態異常無効、攻撃力上昇、素早さの上昇の効果が付くネックレスだった。


「エル、こっちにおいで。」


俺はエルに自分のところへ来るように促しそして


「これをエルにあげるよ。」


と言ってからエルにネックレスをつけた。

何故かエルの顔が赤くなっていた。

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