第9話 2度目の配信とエルの実力 ②


「ハイどうもこんにちは、レンの錬金工房のレンです。」

「本日付けでレンの相方になったエルなのじゃ。」


俺は前回のあいさつと同じような挨拶をする、因みにエルはアドリブだ。あと、エルは吸血鬼の魔王であるがまぁ、この配信でどうせバレるだろう神に封印されたと書かれていた吸血鬼の魔王であるということが。


まぁ、知識において三千世界universeのいいや世界において右に出る者はいないとされる彼と七人の部下たちには気が付かれるだろうが。彼ら彼女らに隠し事をしたって無駄だしそれに彼ら彼女らは三千世界の情報統括部門だからたいていのことは報告しないといけないからね。まぁ、多分今回の配信で俺かエルがやらかすだろうから監視か情報収集か何らかの理由をつけて接触してくるだろう。下手したらエルが出てきただけで出っ張ってくるかもしれないな。まぁ、構わないが。


『きた』

『おや、これはこれは。後で私の三番弟子をそちらに送らせてもらいますね。』

『↑怖い人いる。』

『此処ってもしかして。』


いや、早すぎないもう彼に気が付かれているのしかも三番弟子って。あぁ、彼女か。

コードネーム:γ、アイシャ・エルスティアだったかな、確か。


「あ、ちなみにだけど。ここは四十三階層隠し部屋でーす。」

「我が殲滅したのじゃ。」ドヤァ


あ、エル、そんなことしたら。


『ドヤ顔助かる。』

『というか、仮面越しでも普通に感情がわかるんだな。』

『それな。』

『ふむ、少なくとも特級クラスと。』

『やっぱ、専門家居ないか、コメントの方に英語で書いているし。』


やっぱり、彼がいるじゃないですか。はぁ、会長に送る胃薬が…


そういえば、何故かだれも驚かなかったね。そりゃ当然か、何せ前回の配信であんなことやったんだからね。


「さて今回は前回に行きたくても行けなかった、下層の次深層のモンスター、音速の死神、ハイスピードスライムドラゴンの討伐に行こうと思うよ。因みにモンスター自体の等級は前回のドラゴンよりも大分強いからね、なんならこの部屋のドラゴンはもともとのドラゴンよりも弱体化ナーフされているからね。」


そんなことを言いながら俺とエルは歩み始めた。

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