第2話 エルと姉弟子と師匠と。



「ただいま。」


「お帰り、あれ?後ろの人は?」


姉弟子と師匠と一緒に暮らす家にエルを伴って帰ってきた俺を姉弟子、橘鏡華たちばなきょうかが少し驚きながら俺の後ろのエルのことを見る。


「あぁ、彼女はエリュン=ルンネル、エルだ。エル、こいつの名前は橘鏡華で俺の姉弟子だ。」


「こいつ言うな、お前まだ上級探索者だろ、いや、偽装で初級だったか。」


「いや、初級にして入ったパーティの奴に裏切られたからエルの色々するときについでに偽装を解除してきた。」


「おー、マジか。どういう風に裏切られたん?」


「クリア後の部屋に置いてきぼりにされたよ。俺みたいな陰キャはいらないんだとさ。」


「アハハ、そうか。ん?ということはエルちゃんって?」


「クリア後の部屋に封印されていたきゅ「吸血鬼の魔王なのじゃ。」です。って、お前俺のセリフを盗るな。」


「なるほどね、それで、首席の瑓が頼んで情報操作済みと。まぁ、師匠に報告ねあと部屋割りとエルちゃんに常識教えないとね。」


「そこんとこ俺はめんどくさいから鏡華がやってね。あと、俺は師匠と色々話してくるから、エルのことよろしく。」


「え、ちょ、待ちなよってあぁ、行っちゃたか。まぁ、仕方がないか。ほら、エルちゃん行くよ常識とかいろいろ教えてあげる。」


「分かったのじゃ。」


俺が歩いて去っていったときに後ろでそう会話が聞こえた。エルに常識か確かに必要かもな、どう考えても常識とは逸脱した存在だしね。ほんと、ああいうやつらは手間がかかるのだ、俺たちの師匠、橘川梓たちかわあずさと同じでな。


おっと、つまらないことを考えているうちに師匠の部屋の前についてしまったようだ。


「師匠、ちょっと話したいことがあるんで。その、汚い部屋から出てくるか入る許可をください。」


と、ノックしてから言うと。鍵の開いた音がした、えっとこのパターンは入ってこいか。


「汚部屋言わないで、今は綺麗にしてあるの。」


入って早々にそういわれた、いや確かに師匠にしてはきれいな気が。本当に普段からこうしてほしいものだ。


「本当だな。」


「なんで少しつまらなそうなの。」


「いや、俺の中だと師匠の部屋is汚いだったからさ。」


「はぁ、お前は。それで、本題は何?」


「えっと、住む人が一人増えたんでよろしく。」


「えっ? え?! ええええええええ!!え?なんで。経緯を教えてよ。」


「わかった、経緯ね。」


そう言ってから俺は師匠にありのままの事を話す。すると、それを聞き終わった師匠はとても疲れ切っていた気がした。


「これって上に報告した方がいいかしら?」


「いや、報告は必要ないんじゃない?俺が偽装を解除するときにエルのいろいろをやってもらったから日本探索者連盟か国際探索者連盟の上層部には連絡が言ってるでしょ。あ、でも師匠の親友の相沢博士には連絡した方がいいんじゃない?」


「そうね。あの人はこういうの好きだし得意分野ですからね。まぁ、それは後でやるとして。私もさっそく会ってくるわね。」


そう言って師匠は慌ただしく部屋を出て行った、どうもその後にエルの悲鳴と師匠の三徹目の時のようなとち狂ったような声が聞こえたのだとか。


この家は部屋同士の防音は微妙だけど家の外には絶対に音が漏れないようになってるはずだから多分きっとおそらく大丈夫なはず。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



一方で俺と鏡華はリビングでテーブルを挟んで対面に座っていた。


「あなた、ダンチューバ―になるつもりはない?」


「鏡華が機材買ってくれたり編集とかも全部やってくれるならいいよ。」


「そう。」


この時俺は知らなかった、この答えと偽装解除がまさかあんな騒ぎになるなんて。







_____________________________________________________



本文外失礼



女子に二人で遊ぼうって言われたらどうやって断ればいいの?

あ、答えなくてもいいから。プロフィール見てもらえれば分かるだろうけど彼女いない歴=年齢だから。


勉強忙しい。

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