第69話 2024年2月14日 相生、比較の大切さを思い出す ~前回のデータ、カクヨムだけだったわ。ちゃんとなろうと比較せな……~
どうも、相生です。前回、カクヨムでデータを調べられると知って、やいのやいのと書きましたが、新たな事実を知ったことが嬉しくて、大事なことを忘れていました。
そう。比較検討。
カクヨムの中ではこんな感じだよね~、で終わってた。
なろうと比べてこそ、このエッセイだった。完全に片手落ちでしたねー。
では、まず、前回のデータについて
――――――
2024/2/12、10:09頃のデータ
全作品数(何もしないで検索をクリック) 436777作品
星の数9まで 306631作品
星の数10~99まで 110649作品
星の数100~999まで 16523作品
星の数1000以上 2979作品
カクヨム作品の☆による比率
星の数9まで 70.2%
星の数10~99まで 25.3%
星の数100~999まで 3.7%
星の数1000以上 0.7%
――――――
とまあ、こういうデータを集めた訳です。で、比較するのを忘れていた。いや、たぶん、面倒だったんでしょうね……最近、なろうはあんまり触ってないし、興味も薄れているので……。
今回は頑張りました。「小説を読もう」の作品検索で、詳細条件設定を開いて、総合ポイントを設定するだけ。総数は「小説を読もう」の上の方に表示されています。
――――――
2024/2/14、18:59頃のデータ
全作品数 1080471作品
100pt未満 846306作品
100pt~1000pt未満 97490作品
1000pt~10000pt未満 37646作品
10000pt以上 12034作品
なろう作品のptによる比率
100pt未満 78.3%
100pt~1000pt未満 9.0%
1000pt~10000pt未満 3.4%
10000pt以上 1.1%
――――――
うん。作品数100万超えは、やっぱり「なろう」ですねー。「なろう系」という言葉ができてしまうくらいだし。カクヨムなのに自主企画で「なろう系」って書いてあるの、見掛けるもんな。
やはりネット小説家wwたちにとっての主戦場であり、最大のコンテンツでもあるんですよね。
で、実態は、そこまでカクヨムと違いがある感じではない。まあ、評価方法が違うので、完全に一致はしないけれど、やっぱり似た傾向になるんだな、と。そう思ってしまう感じではある。
とりあえず、横に並べてみないとね。
――――――
全作品数 カ:な 436777作品:1080471作品
カ星9まで:な100pt未満 306631作品:846306作品
カ星10~99まで:な100pt~1000pt未満 110649作品:97490作品
カ星100~999まで:な1000pt~10000pt未満 16523作品:37646作品
カ星1000以上:な10000pt以上 2979作品:12034作品
カ☆:なptによる比率
カ星9まで:な100pt未満 70.2%:78.3%
カ星10~99まで:な100pt~1000pt未満 25.3%:9.0%
カ星100~999まで:な1000pt~10000pt未満 3.7%:3.4%
カ星1000以上:な10000pt以上 0.7%:1.1%
――――――
作品数も一応、並べてはみたけれど、そこはまあ、考察しなくてもいいかな。
下の「比率」の比較でしょうね。
基本的な傾向である、「低ポイント層の割合が高い」ことと、「高ポイント層の割合が低い」ことは一致している。まあ、当然なんだけれど。そこが逆だったりとか、おかしな割合になっていたら、なんらかの……があるんでしょうし。
……まあ、いずれにせよ、はっきりとしたのは「ネット小説は、読んでもらうことがそもそも難しい」という事実ではないか、と。
カクヨムの☆9個までが約70パーで、なろうの100pt未満が約78パーでしょう?
ネット小説の7割、ないし、8割が、あんまり読んでもらえない。もしくは、あんまり評価してもらえない。そういうことですよ。
ただ、この部分の面白みは、カクヨム7割、なろう8割、というところではないでしょうか。
これ、1割かもしれないけれど、大きいですよね? 初心者だったらどっちでも同じようなものかもしれないけれど、これを知ってたら、どっちで書きますか? カクヨムですよ。
……うん。相互評価容認の部分でこの差が出てるんじゃないかな?
誰かが書いていました。カクヨムって、SNS的な使い方をするんだそうです。だから、「読んでもらいたかったら読め」と言われています。
自主企画の読み合いなんて、まさにそれですよね。
……それでいて、コンテストとかのエッセイをのぞいていると、「読専さんの☆やフォロー」の方がポイントが高いとかなんとか、あ、いや。相互を認めているからこそ、そうなるのか。ふーん、そういうことなんだねぇ。
言い換えたら、「自分の実力を信じられるんなら、読まずに書け」ってことか。たいてい、心を折られますけれど……。まあ、それでも、初作品からの書籍化、みたいな人もいますもんね。
……中間部分については、どこで切るか、という話だろうから、まあ、おいとくとして。
うわずみ部分ですねー。
カクヨム☆1000以上が0.7パーで、なろう1万pt以上が1.1パーですね。前回、感覚的に「カクヨムの☆1000はなろうの1万ptより難しいのか……」って感じたけれど、数値としても、間違ってなかった。
個人的にはつい最近『かわいい女神』が☆1000を超えたので、いろいろと思ったことはあるんですよ。これ、相生の「なろうでの処女作」なので(いやん♡)。なろうの時は1万ptとか全然届かなかった。でも、今のカクヨムだと☆1000ですからね。なろうの1万ptよりも難しい☆1000に到達してる。
つまり、読者獲得してからの方が、☆は付きやすいってこと。
これは、読者選考があるカクヨムコンなんかだと……うまく使えそうですよね。本命の作品を用意しておいて、それをロケットブーストで爆発させるために、カクヨムコン開始前から二番手・三番手の作品を発表しておいて……みたいな手立てが不可能ではない。私は面倒なのでやらないけれど。そもそもそんなに多作じゃないし。
うわずみ部分の話に戻ろう。
カクヨム☆1000以上が0.7パーで、なろう1万pt以上が1.1パーとして、じゃあ、カクヨムの☆1000以上って、なろうのどれくらいなんだろう?
そう考えてみたけれど、なろうのpt検索は、数値の入力による指定がなかったはず。
選択肢の次は5万ptで、それだともう0.18パーだからなぁ。0.7パーとは比べても意味がないし……。
まあ、結局、私はまだカクヨムを知らないってことですよ。
なんと、カクヨムには、検索で☆の数の入力ができるんです。びっくり。何のためだろう? こういう検証のため?
ま、それはいいとして。カクヨムの☆1000がなろうでどうなのか、ではなく、「なろうの1万ptはカクヨムでどれくらいなのか」を調べればいい。
数値を刻んでいって、間を探せば……。
☆500以上で5199作品、1.19パーはちょっと☆が少ない。☆750以上で3785作品、0.86パーだとちょっと☆が多い。なら☆600で4538作品、1.03パー……。
☆550で4844作品、だいたい1.109パーってところか。
なろうの1万pt作品は、だいたい、カクヨムの☆550作品と、比率が同じになる感じです。
(そもそも、作品数や、作品内容が異なるんだから比較する意味がない、という意見は当然、あるんだろうけれど、それはそれ。最初に「基本的な傾向は一致している」という前提で考えているから、これでよし、としています。)
相生作品だと、『寝取られ幼馴染』がこのラインかな。な1万ptのカ☆600くらいだし。あ、相生は納得できるな。
ちなみになろう5万ptの0.18パーのラインは、カクヨムだと☆4000、804作品、0.18パーでした。
まあ、基本的にネット小説をアップするんであれば、「カクヨム」と「なろう」なら、どっちを使ったとしても、傾向は似ているし、たぶん書きたいジャンルの問題になっていくんじゃないだろうか。あとは機能的な? 使い易さとか?
そのへんは相生には興味がないので……。
だけど、おススメは「カクヨム」一択になる。
……やっぱり、ロイヤルティプログラムの存在でしょうね。
どちらにせよ、読まれない可能性が高いのなら、まだ利益が出る可能性がある方がいい。
例え話にするのも変だけれど、「なろう」を大海とか大洋とかだと考えれば、「カクヨム」はちゃんとエサがもらえる「養殖場」になってる。
前にも書いたけれども、カクヨムのバックにいるのはKADOKAWAですからね。ご存知の通り出版大手4社のひとつ(え? まさか、ご存知ない……? そんなはずはないですよね? 講談社、小学館、集英社と並んで4大出版社ですよね?)
作家を(もちろん読者という消費者も)育てようという意思を感じるのが「カクヨム」です。特に公募関係で確認・検証した時に、それははっきりと思いました。
もちろん、文学は自由なので、大海に飛びこむのもアリでしょう。でも、そこって……せめてカツオくらいにならないと釣り上げてはもらえなくて……。だいたいの場合は、プランクトンか、せいぜいイワシでしょうね? さかなへんに弱いと書く。鰯。
私のように「ネット小説家ww」を名乗って、書き手のつもりでいても、実は読み手側なんです。
大海だとまぐろとか、シャチとか、シロナガスクジラとかのエサでしかない。いや、鰯だとしたら江戸時代みたいに干鰯として、有名作家の生活を支える肥料になるみたいな……?
……しょうがないじゃん。本好き、無職、転スラ、蜘蛛などなど、みんな面白いんだもの。読みますよ。読みまくりですよ。しかも、買うし。
本気で「小説家になろう」と思うのなら、むしろ「カクヨム」で、書いて、読んで、を繰り返すことが重要でしょう?
御高名な書き手は、もともとは読書家だったという話は多いですよ。「○○先生の『△◇』という作品を読んで、この道を目指しました」みたいなインタビュー、何度、読んできたことか。
読む、というのは分析でもある。だから、自身の次の、書く、に必ずつながっていく。
そして、カクヨムがいろいろと挑戦させようとしているイベントや公募に挑戦することで、作家としての引き出しを確実に増やしていく。絶対にそっちがおススメです。
もちろん、「なろう」がそれをやっていないとは言わないけれど、感じる印象は「放置ゲー」という感じ。
大海を泳いで泳いで、いつの間にやら大きくなったまぐろやカツオを、どこぞの出版社の編集さんが漁師さながらに釣り上げていく……それが「なろう」スタンス。
だから、公募で「大賞なし」みたいなことになるんではないでしょうかね……?
カクヨム推しの私が言うと信じてもらえないかもしれませんが、みなさん、書くなら、「カクヨム」で。こっちがおススメです。
まあ、このエッセイって、ほとんど読まれていないので……。ガンバレ、カクヨム。
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