第68話 2024年2月12日 相生、カクヨムでもデータ検証ができると知る…… ~遅い。気づくの遅い。めっちゃ遅い。しかも話がどんどんズレてるし。なんで文フリに?~



 カクヨムの検索機能を使ってデータ検証ができると気づいたのは、他の方のエッセイを読んで「なろうではこんな方法で調べられますよー」とコメントしたのがきっかけでした。


 ……そのくらい、カクヨムに興味がなかったとも言える。すんません。


 さて。


 カクヨムの検索機能で、キーワードは入力しない。

 詳細条件の☆の数だけを指定する。

 検索をクリック。


 これだけで、いろいろとデータが取れますね。




 2024/2/12、10:09頃のデータ


全作品数(何もしないで検索をクリック)

436777作品


星の数9まで

306631作品


星の数10~99まで

110649作品


星の数100~999まで

16523作品


星の数1000以上

2979作品




 ……なんだか、数値が変だな、とは思いますが、これ、実際のデータです。おそらく、調査中に投稿された作品の分、数字がズレてるのかな?


 ま、このデータをそのままにはせずに、計算してみる。




カクヨム作品の☆による比率


星の数9まで 70.2%

星の数10~99まで 25.3%

星の数100~999まで 3.7%

星の数1000以上 0.7%




 ……うん。現実って、厳しいよね。


 まず、ネット小説は読まれない。読んでもらえない。☆の数が、読まれているか、読まれていないかをあらわすとしたら、まさに、数値にある通りです。


 ☆の数9までの一桁が7割! カクヨム作品の7割が! もはや「カクヨム」じゃなくて「カクカクカクヨム」くらいなのでは!? 書き手としてはもはや「ガクガクぶるぶる読む?」ですよ!?


 ……カクヨムはなろうと違って、相互評価をはっきりと禁止してなかったはずだから、それでこの数値というのは、どうなんだろう?


 ネット民は、コミュ苦手ってこと? 相生も得意ではないですけれどね?


 あとは、評価を気にしないという「漢気作者」の存在か? 「書きたいものを書いてるだけだ。評価? したいのなら別に」みたいな?


 ……まあ、純粋に、そんなに面白くない、というのが普通かもしれない。ネット小説で面白いものなんて、そう簡単には見つからないですし。だからスコップとか呼ばれる作業が尊いんですよね。




 ☆の数1000以上って、0.7%かぁ。なろうの1万ポイントよりも厳しいイメージだな。


 相生作品だと、リアリアの3作品と、アインの伝説が該当しますね。リアリア3作品でそれぞれ☆1000以上というのは、ある意味ではズルいのかもしれませんが……。分割してなかったらひとつの作品ですもんね……。


 まあ、それはともかく。


 この数字です。




621作品




 さて、何の数でしょう?


 小説検索で、抽出条件の「書籍化・メディアミックスした小説」のチェックボックスにチェックを入れて検索した数値です。


 カクヨム全作品のうちの0.14%ですねー。あははー。




 ……書籍化のハードル、めっちゃ高いやん。




 ま、まあ、そうは言っても、☆の数が二桁での書籍化作品もたくさんある訳でして。


 ……そういう作品は何かの受賞作だったりするでしょう? という突っ込みはなしでお願いします。


 あー。本を出して「小説家」を名乗れるのって、1000人に1人か2人ってところなんですねー。




 ……もう、こうなったら自分で本にしちゃって売るとか? つまり、同人誌!




 文フリとか、最近、よく耳にするよな? ああいうのって、どうなんだろう?


 うーん。


 まず、『アインの伝説』とか、『RDW+RTA』とかを本にするとして、そもそも売れるの? というところから考えないとダメ。


 まあ、ごたごたと言わずに、とにかく、売る、という視点で考えるんなら、どうだろう? お釣りとかめっちゃ面倒だよな。なら、ワンコインか。1冊500円かな?


 何冊売れる? まあいいや。1冊500円で100冊売れて……5万円か……。


 そもそも製本するのってどんくらいかかるんだろうか? 5万円で製本できるんかいな?


 あとは絵ですな! 本にするなら絵でっしゃろ!


 ……誰かに頼んだら、それはそれでお金が発生するよな? 製本と絵のお金、合わせて5万円で本にできるんかいな?




 という訳で。


 調べてみました。ネットで。


 いやー、製本をネットでやってるところってあるんですねー。


 表紙をカラーで、100冊の印刷だと……65439円!? そ、そうなんだ。コレガソウバ?


 ……思わずカタコトになってしまった。


 いや、考えてみたら、自分で自分の本を10万円以下で作れるんなら、悪い話ではないのでは?


 でも、他のサイトも見てみよう……。


 うん。32577円ってサイトを発見。なんで半額ぐらいになってんの!? びっくりだわ!


 いや、待て待て。32577円なら、残り1万7千円くらいは絵師さんに頼める。でも、いくらかかるんだろうか……?


 教えて、グーグル先生!


 ……イラスト制作会社5000円から20000円、クラウドソーシング3000円から5000円、個人のイラストレーター5000円から10000円とのこと。


 こういうの見ると、つくづく思う。絵を描く才能が欲しかった。


 絵が描ける人に対してはリスペクトしかない。


 まあ、一番高いやつで2万円だから、52577円だと、もう1冊500円じゃアウトですよね。利益度外視とか、商売の基本すら無視している。


 考えるだけだからいいのかもしれんが、無理があるよな。




 とにかく、本にするのに5万円くらいはフツーにかかるってことは理解した。


 で、どれくらい文フリって売れるの……?


 ……いろいろと調べて、参加している方のサイトとかも見て、こう書いてありました。




 初参加の目標は30冊です。




 とのこと。


 うわーっっ! 100冊とか無謀すぎるわ! その3分の1以下じゃねーか!?


 大量に作った自分の本に埋もれて泣きそうになってる自分を想像してしまった……怖っ……。


 赤字確定でしたねー。


 でも、まあ、考え始めたので最後まで考えよう。


 文フリの会場はどこか。


 東京、大阪、福岡、札幌、岩手、京都、広島、香川、とな?


 めっちゃいろいろなところで開催されとるやないですか。


 うん。福岡とかなら旅費もそんなにかかんない。広島もおっけー。香川、京都、大阪もアリですね。西日本は大丈夫だ。まあ、往復で? 旅費が2万から3万くらい? 東日本でも別に、旅行と思えば気にならない。


 ……でも、赤字確定ですやん。




 本を作るのに5万円くらいかかって、売りに行くのに3万円くらいかかって、1冊500円で運良く30冊売れたとして完全に大赤字ですねー。


 あ、ブースの確保にもお金がかかるのか。長机と椅子で……1万円くらい?


 大赤字ですやん。




 ……まあ、冷静に考えてみれば、当然と言えば当然ですよね。


 商業ベースに乗らない、「書籍化」できてない作品が黒字になる理由がない。


 まあ、そういうものですよね。


 ただ、相生、文筆業として開業しましたので……赤字が出たとしても、確定申告で所得税の還付につながるだけなのでは……?


 あれ?


 そうすると、別に問題は、ない? のかな? どうなんだろう?


 小説家になりたいと思うし、書籍化は目標でもあるけれど……そうなれなかった場合に「自主的に書籍化」しちゃえ! ってムーブメントは悪くない気がする。


 間違いなく、そこまでの一連のドタバタはいい経験になるだろうし。




 実は、アリ、なのでは……?




 まあ、やる、やらないは別にして、1回くらい文フリに行ってみることから、かもしれませんね。旅行ついでに。取材でもあるから経費で落として。





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