第48話 2023年10月 相生、なろうコンを満喫中? ~公募に挑むには? なろう? カクヨム?~(2)
そういうワケで、調査しました。なろうとカクヨムの公募について。
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なろうのトップページにある公募リンク(2023/10/28現在)
・小学館FTノベル賞(ファンタジーと恋愛をメインテーマ。賞金20万円、書籍化・コミカライズ確約)
・コミックスピア大賞(ファンタジーもしくは異世界恋愛。賞金50万円、コミカライズ確約)
・キネティックノベル大賞(3万字以上。賞金30万円、書籍化検討)
・アニーク大賞(あらすじ項目入力。賞金50万円、メディアミックス化?)
・アイリスIF大賞(恋愛要素ありのファンタジー。賞金30万円、書籍化確約)
・ドリコム大賞(タグのみ。賞金300万円、書籍化・コミカライズ・ボイスドラマ化確約)
・オーバーラップWEB小説大賞(5万字以上。賞金200万円、書籍化・コミカライズ確約)
・ネット小説大賞(タグのみ。賞金100万円、商業作品化確約)
・HJ小説大賞(あらすじ項目入力。賞金300万円、書籍化確約)
・KTS異世界漫画原作大賞(異世界もの。賞金30万円、コミカライズ確約)
・アーススターノベル大賞(タグのみ。賞金200万円、書籍化・コミカライズ確約)
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なろうのトップページには11の公募がリンクしてました(キネノベが複数ありましたけれど1つでカウントしました)。
一方のカクヨムですが、トップページでの公募情報は少ないですね。「応募者向けコンテスト情報のページ」に飛ばないとダメ。
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カクヨム、応募者向けコンテスト情報のページ(2023/10/28現在)
・「夫にナイショ」漫画原作コンテスト(「サレ妻、サレ女の華麗なる復讐」をテーマに、現代タイムリープ・異世界転生・復讐×溺愛のいずれか。文字数10,000〜50,000文字以内。賞金Amazonギフトコード30,000円、電子書籍原作として出版予定)
・カクヨムWeb小説コンテスト(10万字以上。賞金100万円、書籍化予定)
・カクヨムWeb小説短編賞(400字以上1万字以内。賞金10万円、コミカライズで雑誌掲載予定)
・「世界を変える運命の恋」中編コンテスト(2万字以上6万字以下、現代舞台かつ不思議要素なしの作品は選考外、恋愛は必須。賞金10万円、長編として書籍化を目ざす)
・MFブックス10周年記念小説コンテスト(アマチュアのみ、10万字以上。賞金50万円、書籍出版予定)
・「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテスト(20000字以上60000字以下、主人公が嫁入り先でも生き生きと楽しむ物語。賞金10万円、長編として書籍化を目ざす)
・カクヨム甲子園(高校生限定。6000字以上20000字以下、または、400字以上4000字以下。賞金図書カード5万円分+Amazonギフトカード2万円分)
・「G’sこえけん」音声化短編コンテスト(10,000字以上20,000字以下、テーマは「クセつよ×かわいい」。賞金10万円、音声化して販売予定)
・学園ミステリ大賞(8万字以上16万字以下、テーマは「学園ミステリ」。賞金30万円、書籍出版予定)
・スニーカー大賞(10万文字以上15万字以下、400~800字前後のあらすじ記載、10代の読者を対象としたエンタテインメント作品。賞金300万円、書籍出版予定、コミカライズ確約、動画制作確約)
・電撃大賞電撃小説大賞(12万字以上18万字以内で完結、または2万字以上4万字以内で完結、
あらすじ800字程度。賞金300万円、出版確約)
・角川ビーンズ小説大賞(9万字以上12万字以内、完結、1200字程度のあらすじ、エンタメ、または悪役悪女、こじらせ溺愛のいずれかを盛り込んだ作品。賞金100万円、応募原稿出版時の印税)
・角川文庫キャラクター小説大賞(9万字以上12万字以内、完結、魅力的なキャラクターが活躍するエンタメ。賞金100万円、書籍出版予定)
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カクヨムでは13の公募がありました。
あれ? なろうよりカクヨムの方が、公募が多くない?
なろう11で、カクヨム13。
うん。カクヨムの方が多いね。
……ということは、公募もカクヨムでいいんじゃないの?
そう考えても仕方がないのかもしれない。
でも、まあ、よく確認してみて下さい。
特に、公募条件のところですね。
文字数制限が厳しく、テーマ設定が明確なのは、カクヨムの公募に多いです。さすがは出版社の直営サイト。ターゲットがいろいろな意味で明確なんですよね。
はなっから、「利益追求」がきっちりと折り込まれている、と考えていい。というか、金を生み出せる才能を探している、と言うべきか。
一発屋ではない、職業作家を「育てよう」と考えている。そういう感じでしょうかね。
そもそも、ネット以前の公募だと、文字数の下限と上限、あらすじ、とかは当然の内容でしたから、出版社が本来やっていた公募がそのまま、ネットという形で続いてるだけ、とも言えますね。
例えば「KAC」とかで「お題」を書かせるなんてのも、そうじゃないかな。
出版社としての「理念」みたいなものを感じますよね。
それと比べて、なろうの方の公募は、条件がかなりゆるゆるな感じですねー。
文字数制限があるものでも、下限のみ。あらすじを求めていないものも多い。実質的に「タグだけ」で応募可能な感じ。
書きたいものを書きたいように書いている人にとっては、こっちがいいと思います。
その代わり、書籍化されたとしても、売れなかったりしたらあっさり打ち切り、なんてこともありそう。しかも、担当さんがそんなに親身になってくれなかったりして。それはどうだか分かんないんだけどね。
でも、好きに書いて、書籍化されたらラッキー、みたいな方にはこっちがいいはず(そういうタイプはあんまり書籍化まではいけないのでは? とか、言ったらダメですよ? ただ、なろうで書籍化されてる方の多くは、きっちり自分で計算してやってると私には思えるので……)。
小説家としての力量を高め、商業作家として長く続けられるのは、どちらでしょうか?
趣味の延長としての書籍化を考えている人にいいのはどちらでしょうか?
そういうことなのかな、と相生は考えました。
ものすごく単純に表現するのなら、「ならうの公募は楽チンです」ということになるかと。
そういう意味で、「公募はなろうで!」と相生は言います。
人生の折り返しで、若かりし頃の夢を追うのであれば、それでいいんじゃないかな。
ただ、「若い人が本気で小説家を目指すのであればカクヨムで」とも言える。
それを自分の職業として夢見ているのなら。
厳しい条件設定をきっちりクリアして応募できる力をつけた方がいいですもの。
まあ、相生の場合は、書きたいものを書きたいように書いてるので、「公募はなろう」かな。
みなさんはどうでしょう?
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