第27話〈なろうに挑む作戦あり〉連載小説を読んでもらいたい私 ~なんちゃってなろう連載考察~(2)
※これはなろうでの既出の私の短編エッセイをコピペして、
修正・加筆したものです。
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では、考察後半です。
連載1日経過。
昨日(2022/2/19)のpvは414pvでした。連載の場合、これが即、読者数にはなりませんよね。1日3話更新ですから、この3分の1の可能性が高い。
つまり読者数はだいたい130人~140人くらい、ということになります。
1日経過して、日間恋愛異世界転生/転移ランキング165位42ptです(ただし160位~166位までは同ポイント)。
異世界転生/転移ランキングは300位まであります。現実世界恋愛だと100位までですね。これは狙い目でもあります。チャンスの幅が広い。
ちなみに一番人気のジャンルである、日間異世界恋愛ランキングは100位が242ptですから、もう、比べる意味がないですね。激戦区です、はい。私の場合だと、200ptも届いてません。全然足りません。
では、pvの推移と更新を見て、いろいろと考えていきたいと思います。
第1話公開(7~11時台合計141pv)
7時台63pv ←現在の最大pv
8時台21pv
9時台24pv
10時台19pv
11時台14pv
第2話更新(12~18時台合計167pv)
12時台31pv
13時台25pv
14時台32pv
15時台24pv
16時台13pv
17時台22pv
18時台20pv
第3話更新(19~6時台合計163pv)
19時台39pv
20時台21pv
21時台24pv
22時台11pv
23時台11pv (↓短編同時刻帯pv数)
0時台20pv 0時台29pv
1時台9pv 1時台30pv
2時台5pv 2時台16pv
3時台0pv 3時台20pv
4時台2pv 4時台18pv
5時台15pv 5時台17pv
6時台6pv 6時台10pv
第4話更新
7時台60pv 7時台12pv ←更新の繰り返しでpvは伸びる!
第1話公開から第2話更新までの7~11時台のpvは読者数に近いと考えられます。1話分しかないですからね。つまり、そこで141pv……141人の読者がまず目を通してくださった、と考えます。
第2話更新の12~18時台は167pv、第3話更新の19~6時台は163pvです。
単純に考えれば、1日3話更新で、だいたい160人の読者を獲得できた、ということになります。
ですが、小説情報を確認すると、ブックマーク登録は12件です。ブクマはptにつながるので重要ですね。
160人の読者を獲得したとして、ブクマ12件では、約150人がブクマではない方法で連載を追っている、ということになってしまいます。
ブクマ以外の方法といえば、まずはお気に入りユーザですかね。ちなみに私の逆お気に入りユーザは300を超えてますので、逆お気に入りユーザの半数が連載を読んでくれていない、ということに(泣)。
なろうのマイホームにはお気に入りユーザの新着小説が載りますからね。でも、ここの利用だとブクマはなしですから、当然ptもなしです。読者数がptにつながらない一番大きなポイントではないかと思います。
あとは自分のブラウザでのページ登録がありえますよね。もちろん、なろうのptとは何の関係もございません。
連載小説は短編小説と比べて、読んでもらえないだけでなく、ptの獲得も難しいのかもしれません。
まあ、もはやptなど気にせずに書きましょう! というのもアリなのかもしれませんが、やっぱり、人間には承認欲求がありますからね。なろうの仕組み的にも、ptはほしい訳です。
ptに関係なく書くなら、創作のモチベーションの維持が大切なのでしょう。
続いて、深夜帯のpvを見てみましょう。
あえて、短編のpvを横に並べてみました。
ちなみに短編は金曜公開なのですでに2日目に入っている数値ですし、ランキングもそれほど上位(だいたい50位前後くらいを変動)にはなっていません。
それでも、短編の方がpvは多い。そして、短編のpv数はそのまま読者数と考えられる訳です。だから、ここは新規読者の可能性が高い。
前半でも述べましたが、あきらかに、連載よりも短編の方が、読まれやすい、ということになるでしょう。
とどめに、現時点での最大pvを確認してみましょう。
なんと、第1話公開時点の初日の7時台が63pvで最大値なのです。
連載スタート時点がクライマックス!
なんということでしょう。
もちろん、長期にわたって連載した場合は、どんどんpvが伸びるのでこんな結果にはなりません。
ただし、書き始め、という点においては、これが重要な意味を持ちます。
連載小説はプロローグ(もしくは1話目)が重要、ということかと考えます。プロローグで読者を掴めなければ、ゆっくりと時間をかける、しか、ない。
そういうことかと。
では、まとめてみます。
連載は短編に比べて読者とptを獲得しにくい。
短編の方が連載よりも読まれやすい。
連載はプロローグが重要となる。
以上の3点から。
実は、「プロローグ的な短編でどれぐらい読者を獲得できるか、一度探ってから、うまくいきそうなものを長編化して、連載する」というなろう作戦が、連載小説を公開する場合にものすごく効率的なやり方である、と考えられる訳です。
上の3点を完全に踏まえたやり方ですもの。
よくタイトルに「【連載版】~~」となっている作品があるかと思いますが、あれこそ、なろう研究の最先端を行く連載作品なのです。
とまあ、そんな結論をpvの推移から出してみました。
つまり、「短編詐欺」とか言われる、短編で読者の雰囲気を探って、人気があれば連載します! みたいなアレ、実はなろうでは最適化されてるんです。
もちろん、そのやり方を毛嫌いしている方も、当然、います。でも、そこと、長編連載化させて読ませて、という読者と、どっちが多いのだろうか、という話。
なろうではトップを走る書籍化作家の方々が、そうやって短編での観測気球からの長編連載って方法をフツーにやってるんです。どっちが多いかなんて、そりゃ、もう明らかですよ。
なろうでは、短編勝負、からのー、長編連載が、実は鉄板。もう色々な人がやってる。だって、短編はめっちゃ読まれるのに、連載って、読んでもらえないんですよ。
……もちろん、有無を言わさず読者を引き込むおもしろい作品を書くこと、が、一番、なんですけれどね。
それが一番難しいんだよ!?
また、相生は、2023年の1月から3月にかけて、いわゆる「作者読み」によるポイント上昇を経験しています。
特に3月のものは、連載中のリアリア――『RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~』が、別ジャンルに投稿した短編小説からの読者の還流によって、ポイントを伸ばしています。
そういうことも踏まえて考えてみますと。
その1。
連載を想定した短編を1本、書く。
その2。
その短編の続きとなる、または、その短編の内容がより深まる連載を複数話更新が可能な20話~30話ぐらい、書く(1週間から10日間分?)。
その3。
その連載小説のスピンオフ、別視点など、関連する短編小説を書く。
その4。
全然関係なくても、とにかく、面白い短編小説を書くか、テンプレで読者層が厚い短編小説を2~3本、書く。
その5。
それらの複数の短編と、連載小説の公開日程を決める。
・最初の短編は、ランキングを駆け上がりやすい平日の12時ごろ投稿がいい
かもしれない。
・連載小説は、最初の短編がランキングの上位にいるタイミングで、初日から
数日間の複数話更新を実行する。
・連載中の内容と絡むようなタイミングで、関連する短編小説を公開する。
(よく、完結後、とかに追加してたりするけれど、あれを先にやっちゃう。)
・全然関係ない短編小説で、そのジャンル別ランキングの上位を狙う。
・短編には、連載への、また他の短編へのリンクを貼る。
その6。
ひたすら、連載小説の続きを書き続け、毎日更新をできるだけ続ける。
その7。
目標ブクマ件数、目標ポイント数まで、頑張る。
……とまあ、こんな感じですかね?
かなり、戦略的に取り組まないと、なろうで連載は読んでもらえないと、私は思っています。
だって、これと似たようなことを、とっくに何百、何千というファンを獲得済みの人たちがなろうで実践してるんですよ?
あの人たちは、短編を公開したら、それで即、ランキングの上位に入るブクマと評価がガツンとやってくる仕組みを既に作り上げているんです。
それがなろう勝ち組の姿ですよね?
そこに挑むのであれば……。
……それだけの覚悟と、準備をしなければならないのでは?
でも、一番いいのは、「承認欲求」を捨て去ることだったりして。
きっと、楽で、楽しいですよ。
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