第26話〈なろうに挑む作戦あり〉連載小説を読んでもらいたい私 ~なんちゃってなろう連載考察~(1)


※これはなろうでの既出の私の短編エッセイをコピペして、

修正・加筆したものです。

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 まずは考察前半です。


 当たり前のことですが、自分が書いた連載小説を読んでもらいたい。


 ところが、連載って、基本、読んでもらえない。書籍化作家さんとか、ランキングトップをひた走る人気作家さんとかでなければ、連載小説って、基本、読んでもらえないものです。


 以下に、連載と短編の初動pvを5時間分、比較したものを出します(連載は『突然の クラス転移に 物申す 神様お願い ちょっと戻して ~準備のいい僕と、カンのいいあの子の、ちょいラブ異世界生活~』、短編は『陰キャな吃音の僕と幼馴染の理不尽な別れ ~大切なあの子をあきらめなければならないなんて、それはいったいどんな地獄なんだろうか?~』です)。




連載初動5h   短編初動5h

7時台63pv   12時台120pv

8時台21pv   13時台51pv

9時台24pv   14時台40pv

10時台19pv   15時台38pv

11時台14pv   16時台33pv

(2/19土)   (2/18金)




 時間帯や曜日によるなろうユーザー数の違いも無関係ではないと思いますけれど、だいたい、ダブルスコアで、短編初動5hの方がpv数が多いです。




 この数値がはっきり示していますが、連載は基本、読んでもらえません。




 それはおそらく、連載はエタる(可能性がある)のに対して、短編はエタるわけがないからだと考えます。


 その証拠という訳ではないですが、連載作品には『完結ブースト』なるpv増加現象が確認できるから、です。




 完結していたら読んでもらえるんですっっ!!




 実際、私がアインの伝説という連載を書くにあたって、章の区切りがいいところや章末まで書き切って完結設定にしていましたが、完結するとpvは伸びました。いわゆる完結詐欺というヤツですな……いや、申し訳ない……。でも、なろうで連載を読んでもらうための作戦としては、アリ、です。


 ただし、こういう騙し行為は、すっごく嫌う読者さんもいます。そういう方は、ブラバしていきますから、ご注意を。

 また、もし、とっても面白かった場合は、「続き書けオラぁぁぁっっ!」というオラオラ感想が届いたりしますので、それにもご注意を。




 逆に言えば、連載は、完結前にはそんなに読んでもらえないんです。




 だから、ptが3ケタに届かないとか、5ケタになったことがないとか、それは連載作品ならごくごく普通の平均的ななろう作品なワケです。


 100pt超えとか、100ブクマ超えとかで底辺作家脱出とか、そういう話もありますが、超えてなくても、それは普通のことなのだろうと思います。


 もっと言えば、ptが4ケタに届いた連載作品って、すごいものだ、と言いたいのです。1000ポイント突破って、めっちゃすごいんだよ? それ、忘れないで?






 もちろん、エタるやエタざるやという点以外にも、短編は20作品、更新された連載は10作品、完結した連載は20作品、トップページである、なろう表紙に紹介される、という数の違いも関係しているでしょう。


 本質的に物語がおもしろくない、という可能性だって、あるでしょう。

(考えたくないけれどね。ガクガク、ブルブル……。)


 それでも言いたい。

 連載小説は、基本、読んでもらえません。


 え? さっきの、最初の初動pvの話? あの連載作品が短編作品よりも、単純に面白くなかったっていう、そういう可能性は否定できないだろ?


 ……まあ、そうですよね。作品が面白いかどうかなんて、個人の主観によるものですから。だから、客観的事実をもって、それを証明しないといけない。


 最初の初動pvの比較で使った連載作品は『突然の クラス転移に 物申す 神様お願い ちょっと戻して ~準備のいい僕と、カンのいいあの子の、ちょいラブ異世界生活~』という物語です。


 これ、実はHJさんの公募である「未発表新作部門」において、一次選考を通過して、評価シートを頂いた作品です。今でも、HJさんの公募のウェブページを確認すれば、一次選考通過の一覧の上から2番目に、ちゃんと載っています。相生ってあいうえお順ではかなり上なんですよ!


 だから、この比較で使ってる連載小説は、最低でも公募で一次通過するレベルの小説です。その程度の質は確保できていると考えられます。


 先に紹介した数値、連載初動5hで、ブクマ5、評価0の、総合10ptですよ。「やった! 2ケタあるじゃん!」と歓喜の叫びですよ(ちなみに短編の方はジャンル別の夕方ランク65位45ptでした。連載は当然のランキング圏外、宇宙の果てでしょうね。公募の一次通過よりも短編が上ですよー。短編が上ですよー。それくらい、なろうって連載が読まれませんよー)。






 とにかく、連載小説は、基本、読んでもらえないので、読んでもらえるように、いろいろと頑張るのです。






 それがたとえ、どんなに姑息なマネだったとしても。


 時々、『短編詐欺』という言葉を聞きますが、アレ、すごく気持ちはわかりますよ。作者側の。短編でどのくらい読まれるか、手探りしてみて、それを連載の長編化するワケです。

 ただし、短編がプロローグで、続きを長編として連載するパターンと、短編としての全体の流れはそのままで、プロローグからエピローグまでの、登場人物の心情描写などがさまざまな視点で追加されるパターンとで、違いはあるのかとは思います。


 実際、私が書いたNTR系統の短編でも、「続きが気になる」という感想は頂いているので、前者のパターンが多いのではないか、と思います。

 もちろん、「この時の彼女の気持ちが気になる」みたいな、後者を求める感想もあるので、読者としてはとにかく、短編をもっと物語としてふくらませてほしい、という願いがあるのでしょう。


 連載小説は、とにかく、なかなか読んでもらえません。頑張ります。





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