第7話 2023年7月 相生、開業しちゃった!? ~税務署にていろいろと~



 開業って何?

 ……という話から、必要な方もいるかもしれない。


 簡単に言えば、個人事業主になること、かな?

 個人事業主というのは、会社とかの法人を設立せずに、個人で事業をやってる人のこと。


 小説家なんかは、文筆業を個人でやってる形になる訳でして。


 小説家になろうで小説をアップしたらオレも今日から小説家だぜ! みたいな話ではなく、きちんと書類を提出して個人事業として成立させるってこと。


 まあ、前置きから語っていくとします。






 相生はこの4月――2023(令和5)年4月に、なろうで募集されてた新人発掘コンテストにおいて、「佳作」を頂きました。受賞しました、ではなく、頂きました、と書いたのは、「佳作」は「作」ではあるけれど、「賞」ではないので。


 それで、その「佳作」には「賞金」もセットになっていました。「佳作」なのに「賞」金とは、これいかに……。


 他の受賞作と違って、「佳作」の場合、「書籍化・コミカライズ『検討』」となっていて、別に書籍化されるとか、コミカライズするとか、そういう話ではなく、本当に、単純に、「賞金」を頂くことになった訳です。


 でも、これって、給与とは別の収入になってしまうので、確定申告が必要になってくる。


 正直に言えば、「佳作」を頂いたことはとても嬉しかったし、実際、やっふぅ! と喜びを露わにしていたのですが……確定申告に関しては「なんかメンドくさそー……」とか、思ってました。


 そして、6月になって、このエッセイで先に述べた「カクヨム転生」が起きた訳です。


 それで、限定近況ノートの利用は、ロイなんちゃらが必要で、そこの規約には『対象会員は、第10条に基づき還元額の支払いを受けたときは、法令の定めるところに従い、自己の責任と負担に基づき、確定申告をするものとします。』というのがあったんですよね。


 ……あ、どうせ今年は確定申告するし、2個を1個にできるのか。限定近況ノートならモチベを維持して更新できそうだし、ロイなんちゃらに登録しよう。


 という感じでのお引越し。その一部分のお話。


 つまり、佳作による「賞金」での確定申告と、なろう感想トラック事故とが重なって、確定申告が確定してるなら、ロイなんちゃらとかもうやっちゃえ~……ということで。


 いっそ、青色申告にしてしまおう、と。


 相生は開業を意識しました。


 ちなみに佳作を頂いた作品は『アインの伝説』と言いまして、現在、なろうからのコピペで滅茶苦茶になっていた「改行」を意識して修正したものを復活更新中です。読んであげて……。

 なろうからコピペすると、なろうよりもなんか、改行がやたらと増殖するんですよね……。

 カクヨムがメインではなかったので放置していたのですが、カクヨムメインで活動するならと、修正していたのです。現在、更新中!






 さて、前置きから5行ほど改行して、ここからは開業のお話です。


 相生は朝起きてリアリアの最新話を限定近況ノートで更新してから、冷凍庫でカチコチになったサービス品のすじ肉を常温放置すると、さくっと着替えてお出かけしました。


 目的地は、税務署です。


 個人事業主として開業するには、税務署で「個人事業の開業・廃業届出書」なるものを提出しなければなりません。

(最近はネット上でもできるのかもしれませんけれど、相生は情弱なのでムリ。)


 まあ、それぞれ、自分の住んでるところの税務署がどっかにあるので、相生みたいに開業しようと思ったら税務署に行きましょう。

(おそらく、カクヨムメインユーザーさんは既にやってるのでは? ロイなんちゃらの規約に確定申告があるし。)


 税務署では受付の人に、「開業と青色申告がしたいです」と言いました。


 対応して下さったお姉さんはとっても親切でした。でも、とっても早口。私が日本語ネイティブじゃなかったら聞き取れないと思います。きっと忙しいんでしょう。


 書類は二種類で4枚。そのうち2枚は控えです。


 ひとつは先に述べた「個人事業の開業・廃業等届出書」で、もうひとつは「所得税の青色申告承認申請書」ですね。コピーではなくて、4枚書くのはちょっとだけ面倒かも。


 そうは言っても、書く部分は、超、少ない。


 まず「納税地」という枠で、住所地のところにチェックを入れて、郵便番号と住所、電話番号を記入します。


 それから、当たり前だけれど「氏名」にフリガナを付けて記入。「生年月日」も記入。


 マイナンバーも書く枠があったけれど、書かなくてもいいらしい。マイナンバーが分かるものなんて持ち歩いてない(なんか怖いので)から、空欄のままで。


 続いて「職業」のところは文筆業と書いた。ムフフ。ついに自称作家から、開業作家になってしまう。開業作家に、オレは、なるっっ!!


 その隣の「屋号」のところには、ペンネームとそのフリガナでオッケー。ここまで書けば、だいたいの記入内容は終了。


 書類には『個人事業の開廃業等について次のとおり届けます。』と既に書かれてました。


 以下、「届出の区分」では、開業にチェックするだけ。


 次の「所得の種類」も事業(農業)所得にチェックするだけ。


 3つ目、「開業・廃業等日」については、税務署のおねえさんに相談すると、遡って書いていいということで、佳作を頂いた4月まで遡ることにした。令和5年の4月1日ですね。


 4つ目と5つ目の項目はスルーしていいらしい。何もしない。


 6つ目、「開業・廃業に伴う届出書の提出の有無」については、『「青色申告承認申請書」又は「青色申告の取りやめ届出書」』のところで有にチェックして、『消費税に関する「課税事業者選択届出書」又は「事業廃止届出書」』のところで無にチェックする。


 7つ目、「事業の概要[できるだけ具体的に記載します。]」については、税務署のおねえさんに相談した。だって、具体的に記載って言われてもねぇ?

 そしたら、「『自宅で。』って書いて下さい」って言われた。そう言われた。


 ……え? それだけ?


 でもまあ、言われた通りに、『自宅で。』と書いた。どこができるだけ具体的に記載やねん。読んでもほぼ意味不明やん。


 その他の項目も全スルー。


 つまり、開業届けって『郵便番号、住所、電話番号、氏名、生年月日、職業「文筆業」、屋号にペンネーム、開業日、事業概要に「自宅で。」』と書いて、あとは何か所かチェックするだけ。


 ハンコもいらない。身分証明も求められなかった。いや、これ、本当に大丈夫なの? 私がどこの誰かも知らないままに受付ちゃっていいの?


 ちなみに、もうひとつの、「所得税の青色申告承認申請書」のほうですけれども。


 こっちも、似たようなものでした。住所から屋号までは全く同じ。


 文書の一文にある『令和   年分以降の所得税の申告は、青色申告書によりたいので申請します』というところの空欄に「5」って書いた。令和5年だから。


 1はスルー。


 2「所得の種類」は事業所得にチェック。


 3「いままでに青色申告承認の取消しを受けたこと又は取りやめをしたことの有無」は、無にチェック。


 4「本年1月16日以後新たに業務を開始した場合、その開始した年月日」は、さっきの書類と同じで令和5年の4月1日と書く。


 5「相続による事業継承の有無」は無にチェック。


 6はスルーでいいらしい。おねえさんに相談してスルーでいいとなったので。


 ……え? こんなに簡単なんだ? すぐ終わったよ?


 こんな感じで、相生は開業しました。






 またしても5行ほど改行して。


 帰ってきた相生は、すじ肉をぶつ切りにして、おでん風の味付けで煮込んでいる間に、これを書いてます。

 味付けは、刻み昆布、水24・あごだし2・みりん2・酢1・醤油1で、まあ、1時間半くらいはいつも煮込みます。


 いやあ~、開業って、実は簡単だったんですね~。


 でも、きっと、確定申告とか超面倒なんじゃないかと思います。

 また、そっちもいずれ、レポートしたいと思います。

 これも、創作の一環だと言えなくもないですよね?


 相生でしたー。







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