第5話 2020年6月 相生、後の代表作を書き始める ~『アインの伝説』について語りたい~(2)
1章で2回、2章でも2回、合計4回の完結ブーストを利用して、読者を増やした相生は、今さらですけれど、なろうの表紙、トップページに新着の連載小説の更新が紹介されるということを知ったのです。
めっちゃ今さらです。すんごい今さらです。
それで、今度は半月ぐらい書き溜めて、新技となる「1日複数話更新」を使い始めました。
トップページでの露出を増やす作戦ですね。
……でもまだ、1分ずらしとか、知らなかったんですよね。他のみなさんはそこまでやってたんだと知った時は衝撃でした。相生はまだまだ未熟ななろうボーイでしたね。
3章だと、「複数話更新からの完結ブースト」とか、「複数話更新リスタートからの毎日更新」とか、色々な複合技も利用しています。
それでもまあ、前作の『かわいい女神』とそこまで差はなくて……。
変化したのは、3章を終えての完結ブーストですかね?
知人からランキングを見るように連絡が入ったんですよ。
この時、初めて、なろうでランキングというものをちゃんと見ました。
偉大な先生が感想で書かれていたので、ランキングというのがあることは知っていましたけれど、別世界のもののように感じていましたから。当時は。
異世界ファンタジーで、ぐんぐんランキングを上げていくんです。
知人によると、スコッパーさんに紹介されたらしくて。
あ、スコッパーという存在はこの時、初めて知りました。
自分のブログとかでわざわざ宣伝して下さっているんですよ。あとは掲示板ですかね? ただ、掲示板の方は、紹介して下さる方がいて、紹介されて読んだ方の中に、めちゃくちゃこき下ろす方がいて、色々と大変そうでした。
今から考えると、スコッパーさんに紹介してもらえるかどうかとかも、運ゲーですよね。
結局、異世界ファンタジーの6位とか、11位とか、ギリギリ、露出が足りないところで『アインの伝説』はもうひと伸び、できなかったんですけれど。
悔しかったですね。
ただ、その時の上位には、アニメが決まった無職とか、蜘蛛とか、その他の書籍化作品がひしめいていて、ライバル作品が強過ぎました。無理ゲーでしたよ、よく考えたら。
無職なんて完結済みで何年か経ってんのに、アニメ化でさらにポイント獲得とか……こっちがどれだけ更新しても、全く追いつけないんですよ。あっちは更新なんかしてないのに。
マジで無理ゲーでした。今思えば。
まあ、お陰様で、なろうのランキングの仕組みについてはかなり勉強ができました。
このへんのお話はバインボインたわわん先生の『評価ポイントの後押しで下剋上を目指し燃え尽きた素人作家のおれは、再び評価ポイントの後押しで立ち上がり最強となる!』を読めば、かなり詳しく書いてあります。あくまでもフィクションですけれど。
小説家になったろうでランキングを目指す、熱いヒューマンドラマです。おススメ? です。ブクマ20ぐらいですけれどねー。ブクマ的にはなろう世界では底辺ですねー。
そんな『アインの伝説』ですけれど、この7月中にカクヨムで毎日更新中です。
相生の代表作でもあるので、ぜひ、読んでみて下さい。
ゲーム世界転生と言えば、リアリアもそうなんですよね。
相生にとっては得意分野とも言えるのかもしれません。ゲーム世界転生。
さて、創作論的には、プロットを立てて書くプロッターと、プロットなしで書くパンツァーという存在があって。
実際には、プロットはあるんだけれど不十分で、書き進めていけば実質的にはパンツァーになっているという、プロッター+パンツァー÷2、みたいな感じで書いていたんですよ。
ただ、それを支えたのは設定だと思います。
魔法だとか、物理攻撃スキルだとか、モンスターだとか、そういうものから、大まかなプロットで組まれたストーリーの中にいくつものエピソードを混ぜ込むことができる。
書く手が止まったら設定を見てみる。そうするとそこにヒントが落ちてる。
そんな感じ。
設定をしっかりと作っておくのは大切だと理解できました。すごく思いました。
たぶん、天才的な書き手はパンツァーなのかな、と思うんです。
でも、天才にはなれない相生は、部分的なパンツァーではあったとしても、プロットがないと先が見えないし、設定がないと物語を支えられない。
当然のようにエタるのが相生なんです。
でも、『アインの伝説』はエタらなかった。100万字オーバーの大作です。
それはなぜか、と考えたら。
やっぱり、勢い、ですね。ランキングでの戦いに熱くなって、とにかく書き続けたこと。
それと、細かく完結ブーストを入れることで、書き溜めの前に部分的なプロットを立て直したこと。
プロットの重要性を学んだのが『アインの伝説』だったと思います。まあ、プロットを立てながら、書きたい部分は先に書いてしまうというパンツァー混じりではありましたけれど。
あとは、ここぞという見せ場づくり、ですかね?
この『アインの伝説』の場合は、4章の前半の、宿敵ビエンナーレとの再戦です。相生が一番、気合を入れて書いたところですね。正直、この部分は、1章の一文字目から書きたいと思っていたシーンだったので、気合は十分でした。
もうここで完結してよくない? ぐらいは思ってました(あくまでも個人の感想です。作者ですが)。
あ、そういえば『アインの伝説』でも、有名な作家さんに感想を頂きましたね。これも影響があったのではないかと思います。内容は勇者の相手になっていたミノタウロス王の応援でしたけれど。
そういう幸運もやっぱりなろうには必要ですね。
だから、運ゲー要素が強い。
結果として5万ポイントオーバー、1万ブクマオーバーですから、幸運も含めて、ひとつの大作を書き上げる方法論としては、アリ、なのではないかと考えています。
まあ、『アインの伝説』では、なろうの「前書き」と「あとがき」を使って、遊んでましたね。カクヨム版にはないですけれど。
アニメとかでも、本編が終わって、3分くらいのSDアニメで小芝居があったりするじゃないですか。
そんな感じで、作中人物が前書きとあとがきで小芝居するんですよ。メタ視点で。
……これがあるから読む気がせん、という感想はいっぱい頂きましたけれどねー。
なろうで、何のためにあの「前書き」と「あとがき」があるのか、色々と実験的にやってみたんですよね。批判の方が大きくて残念でした。あれが原因で読まないと言われても、相生としては実験だったので、やめるつもりもなく……。
総合的に作者としては楽しんでいたんですけれど、読者にとっては邪魔だった部分もあるんでしょうね。気にしてない人は気にしてないし、もちろん逆に、そこを楽しめる人もいました。
カクヨム版にはないので、小説としてはカクヨム版が正統派になりますかね。
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