第2話
というわけでとりあえず簡単に説明をしよう。
僕は生まれつき魔力が多い体質だ。
だけどもたまに魔力を上手く体外に排出できない魔力持ちがいる。
その場合基本的にはほかの術師がサポートして魔力を上手く扱えるように導いたり放出口を開いたりするものなのだが僕の場合は完全に外に出せなかった。
魔力自体は生物が生きている以上大なり小なり生成される。
それを体内にあまり溜め込みすぎないように排出できるようになっているはずなのだ。
そもそも魔力自体が人間の体にとっては異物。
魔力を使える生き物は魔力に対し強い耐性を持っているためある程度は耐えられるが許容限界を超えると肉体に支障が出る。
例えば内蔵が正常に動作しなくなったり、意識に障害ができたりと。
僕の場合肺と心臓が12歳の時まともに動かなくなった。正確には自発呼吸が止まったものの生命維持装置に繋がれている間は意識はあると言った感じだ。実質的にほとんど動けない以上ほぼ植物人間のようなものだ。
その状態で3日が過ぎた頃奇跡が起きた。
僕の体内に異常な程に溜まっていた魔力が1晩にして消えていた。そして誰もいなくなった僅かにだが魔力の放出ができるようになっていた。そして....そばには小さな女の子がいた。
それがこの幼女だ。
名前は「芽愛」と着けた。
芽愛も名前を気に入ってくれているようでたまに紙に書いているところを見る時がある。
そんなに奇跡が起こったものだが検査してみた結果僕が芽愛と契約をしているということがわかった。
正直僕にはそんな記憶は無い。
契約どころか芽愛のことを見たことすらなかった。
でもどこか懐かしさがあって安心感があった。
多分僕のことを助けてくれたんだと思った。
実際芽愛と契約関係になったことによって魔力の放出先が生まれて体内から余計な魔力が少しずつ抜けていっているらしい。
芽愛に魔力を直接送る分の経路と自分で放出できる経路の両方が生まれてお陰で僕はこの莫大な魔力による肉体の弊害を気にしなくても良くなったし今後の自分の人生に希望も持てた。
芽愛のおかげで僕の人生は大きく変わったと言っても過言じゃない。
何より芽愛がいなかったら今頃僕は死んでいたんだろうし。
でも一つ困ったことは僕のことをパパ呼びすること。
これは検査してくれた人がいうには僕の体内に溜まりすぎた魔力の塊から生まれたからかもしれないとのこと。
人間一人から精霊が生まれるなんてことは考えられないが魔力を放出できない人間は10歳の頃には基本的に亡くなってしまうそうで、その人たちが保有する魔力量は一般的な術師の何百倍にもなるらしい。
それが僕の場合さらに6倍以上。
よってその魔力から生まれてもおかしくはないそうだ。
なにせ僕の魔力が減る量と今の残存量が釣り合わないらしい。
でも僕の魔力から生まれたと考えれば辻褄が合うらしい。
だから芽愛には感謝してる。
「パパどうしたの?」
「ううん、なんでもないよ。それじゃあちょっと早いけどご飯にしよっか」
「はーい!」
「それじゃあ手を洗っておいで」
そう伝えると芽愛は手洗場まで空を飛んでいく。
精霊の特徴の一つの浮遊だ。
芽愛には食事は必要ないし人間とは全く違う。けど僕にとっては恩人のような存在で娘のような存在。
だからこそ大切に守ってあげなくちゃならないから。
芽愛をこれからも守っていけるように強くならなくちゃ。
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というわけで2話目です。
そして主はロリコンです。(急な情報)
書いてる理由は純粋にロリの物語を描きたかったからです。
私はクリーンなロリコンを目指しているのでごあんしんを。
それではまた次回お会いしましょう。
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