第6話
俺は本当にクラスメイトからモテない。
全くモテない。女子との俺の恋愛の話は一切進まない。
さきほど、地震が起こり、上から当たるとやばそうな重そうな先端が尖った本が少女頭に落ちようとしていた。幸いその少女は身長が低く、本の落下距離まで、余裕があった為、なんとか俺が受け止めることに成功した。
「危なかった!」
「か、、、、顔が近いのよ!!」
強烈なビンタが入った。いや、状況的に許してよー!!
俺はビンタされた顔を押さえ、走っていく少女を眺めるだけだった。
ラブコメのような展開でラブコメにならないのが俺である。
そして、俺は受け取った本を見た。
【モテない男の千の独学】
やかましいわー
俺は少し中身を読んだあと本を戻し、本来の目的だった。
恋愛本を探していた。
本借りようと、図書委員の友達に頼んだ。
「おい、大丈夫だったか?」
「見てたのか」
「あーいい、音鳴ってたぞ。」
「助けたのに不幸だよ」
「そこも、見てたぞ。もしお前が誤解があったら解いてやるよ」
「ありがとう」
男には心配されるんだよな。
そして、廊下に着くとそこ、付箋があった。
さっきは助けてくれてありがとうございます。
叩いてすいません。
誤解の心配は無いようだ。
俺はその付箋を今後も一生大切にすると誓った。
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