第4話 キミは誰?
「暗ろうなったね…なんか…寂しい感じするわ…夜の公園て…。あ、キミもそう思う? そやね…あの日も…えらい暗くなるまで、ここにおったなぁ…」
「え? その時も私ミニスカート…やったけ? …え? スカート短いって…その時も言ったんやっけ?」
「ほんま…キミ、よう覚えとるね…。勉強も…出来たん? 中高と…」
「え!? クラスで2位!? 嘘やろ!? そんなん、作り話や!!」
「……熱いで……こんな長い時間……こんなに密着しとったら……アイスクリームみたいに…溶けてなくのうてしまうわ………」
「え? それでもいい? 何…ロマンチストみたいな…事…いうてんねん…。って言うか…今のは…私の方があかんかったね……」
(ざざ~……ふいに、涼しい風が吹く)
「あ~…気持ちええね…トンネルの中やなかったら、もっと涼しいで? でる?」
(肩の手を解こうとする…)
「………なんなん……力…強いんやね…やっぱり…男や……。今、私、ピクリとも…動けへんかった…。ずーっといられたらいい? …ふふふ…何それ…。プロポーズやん……」
「……遅すぎるし、早すぎるで……。そんな顔するな? ん? 私、どないな顔してるん? ようわからんわ…。……嘘や! 泣いてるやん!! なんで!? 子供らにさんざ、アホ言うてたのに、私がアホやわ!」
「……無理して笑わなくていい…って…ほんま…イケメンか…キミは…誰なん?」
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