Day12 門番
新しい家族が来て早一週間。捨て猫だったまだ生後数ヶ月のアンバーはすっかり家に馴染み、たまにジェフと出掛けたら玄関で待ち構えている。今日は仕事が片付かずジェフに買い物を任せると、やはり玄関で待っている。
「アンバー。ジェフはまだ帰ってこないよ」
私の方には見向きもせず、ただ尻尾を振っている。
丁度定時を迎え一人きりのコーヒータイムを楽しんでいると、ようやくジェフが帰ってきた。するとアンバーはシューズボックスを伝ってジェフの肩に飛び乗り匂いを嗅ぐ。ジェフ本人かどうか確かめているようだ。
「お帰り、ジェフ」
「ただいま。今日の門番は一段と念入りだな」
「みゃー」
チェックが済んだようで、アンバーはまたシューズボックスを伝って降りる。
「アンドロイドは体臭がないから、ずっと怪しまれるんじゃない?」
「そうかもしれないな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます