小説は間違うところです

 ここでは一貫して「好きに書け」と言ってますが、「その割にキャラデザだの完結させろだのやいのやいのうるせーんだ!?好きに書けばいいんじゃなかったのか!?」と思う人もいるかもしれません。その辺を今日は書きます。


 今日も唐揚げの話するけどさ、「唐揚げ好きだから作りたいんだよね、料理研究家の誰々のレシピはこうでバズった簡単メニューのレシピはこうで」とかやってるなら「さっさと作れよ!」と思うんだよね。でも「自分で作って失敗したらどうしよう」「焦げたらもったいない」「揚げ物の片付けがめんどくさい」とか理由をつけてなかなか唐揚げは作らないくせに「誰々のレシピは~」とか言ってたら、なんかもうそいつが面倒くさくない?


 多分そういう人が一番恐れているのは「失敗すること」なんだと思う。焦げたら、生焼けだったら、味付けを間違えたら、油はねで火傷したら、そんなことを考えるとどうしても唐揚げを作るなんて無理だってなる。でも作ってみたい。それは困ったね。諦めてプロが作る唐揚げ専門店に行けばいいんだけど、自分で作った唐揚げが食べたいんでしょう?


 それで頑張って自分で作ってみて、実は肉が切れなかったとか味付けが上手くいかないとか、そういうことが見えてくる。好き勝手にやってみても美味しい唐揚げは出来ない。ある程度基本を踏まえて、そこからどうバリエーションを広げていくかが大事。だからみんな基本をやるべきなのよ。


 でも、これを習得するには失敗するしかないの。何が書きたくて何を表現したいのかじっくり考えて、とにかく書いていくしかない。見てもらえないのは惨めだし、変なコメント来たら傷つくよね。


 特に女の子向けの小説だと「おいちゃんとスケベしようや」みたいなのとか、典型的ななろう小説だと「オタクのくせに」みたいなコメントが来る。マジで来る。なんなんあれ。そういう生き物なの?ぼくらはみんな生きているなの?みんなみんな生きているんだから誹謗中傷はやめろ!いや、彼らはその行為が友達だと思ってるのかもしれないしなぁ……。


 まあ庭造りをしようと穴を掘っていればミミズだのオケラだのに出会うわけで、小説を書いて公開するっていうのはそういう面倒くさいことも含めて「小説を書く」なんだろうなと思う。自分の失敗もそうだし、他人から粗探しされたりもする。でもそれを恐れていては何にも出来ないし、予防線を張っている作品にはどこか遠慮がある。


 つまり、間違ってもOK。むしろ間違え。ただし他人に迷惑はかけないように、作品内で思い切り間違える。最終的に書籍化を目指すなら、ここは絶対大事なところ。プロでも編集の人にダメだしされるよ、めちゃくちゃ。そこをしっかり聞き入れる余地を日頃から持っておきたいですね。


 他人にマウントしかける暇があったら自分の作品書こう。マウント仕掛けられたら全無視するかガチでマウント返しに行こう。いや、マウント返しはあまりオススメしないな。マウントし返した相手が逆上しないとも限らないので……。


 最後に。迷惑なコメントは削除して忘れよう。うんこ踏んじゃったとか家に虫が出たくらいの気持ちで対処したほうがいろいろ気は楽です。今日はそんなところです。

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