ワークショップ聖女⑧「仕上げ」

思いがけずシリーズ化した「聖女ワークショップ」ですが、いよいよ形になる時が来ました。それでは正式にプロットとして書いてみましょう。


『概要』

魔を滅するために祈りを捧げることになっている聖女の元に彼女を殺すために吸血鬼が現れるが恋仲になる。吸血鬼は聖女のために死に、聖女は吸血鬼のために祈りを捧げる。


『登場人物』

聖女

主人公。生まれた時から外界から切り離されて聖女としての教育を受けているために世間知らず。12歳の誕生日から聖なる塔に篭もり、誰にも会わずに祈りを捧げる修行を行っている。15歳の誕生日に大勢の人の前で特別な祈りを捧げることでその地域一帯の魔を祓うことができる。


吸血鬼

主人公の相手役。魔を滅する聖女を滅ぼすために聖なる塔の周辺を探るうちに聖女自身に興味を持つ。聖女と接するうちに永劫に続く孤独な暮らしが虚しくなり、彼女のために何ができるかを考えるようになる。


『設定』

聖なる塔

本作の舞台。聖女が修行のために籠る塔。出入口には鍵が掛けられ、一部の関係者しか出入りできない。更に関係者も聖女との接触をほぼ断ち、聖女の祈りの邪魔にならないようにしている。塔は聖なる結界に包まれていて、外から邪なるものは入れない。人里離れた場所に存在し、市民が訪れることはほとんどない。外に開かれた窓のみが聖女が外界と接する場所で、遠くに見える街のためにひたすら祈り続ける。


『簡単なあらすじ』

シーン1(導入)

夜になると塔の上の聖女の元に吸血鬼が現れる。外の世界の話を聞かせる吸血鬼に喜ぶ聖女。朝になる前に姿を消す吸血鬼と名残惜しい聖女。この時点で彼らの素性は詳しく説明しない。


シーン2(聖女の設定説明)

朝になり、祈りの時間が始まる。関係者が世話に訪れるが、交流はない。ただ祈りのために生きる自分の人生に疑問を持っている。


シーン3(再度訪れる吸血鬼と設定説明)

夜になり、吸血鬼が現れる。吸血鬼と聖女の関係性を深める説明がある。15歳の誕生日に祈る祈らないで喧嘩をする。


シーン4(訪れない吸血鬼)

喧嘩をしたからもう二度と吸血鬼は来ないのではないかと聖女は心配する。15歳の誕生日が近づき、塔を降りて特別な祈りを捧げる日が近づいてきた。それは吸血鬼との永遠の別れを意味していた。


シーン5(誕生日前夜)

吸血鬼が現れ、聖女と相容れないことを嘆く。聖女は思い余って塔から身を投げる。それを助ける吸血鬼。初めて触れ合うことで想いを通じ合うが、相容れないことがお互い通じ合う。聖女が15歳の誕生日を迎えるため、吸血鬼は朝まで聖女と共に寄り添うことにする。やがて朝日の中に消えていく吸血鬼。彼の想いに受け止める聖女。


シーン6(結末)

改めて15歳の誕生日を迎え、特別な祈りに臨む聖女。その祈りは民のため、そして彼と自分のために向けられ聖女は「祈り」について特別な思いを抱く。


『その他留意事項』

文量は各章1000字~3000字程度として、大体1万字以下くらいの短編。悲恋エモがやりたいだけなので誕生日前夜に文量を多く割きたい。


大体このくらい決めておけば、書けるかなぁ。登場人物の名前や見た目、その他細かい設定なども必要なのですがお話の中身としては十分かと思います。あくまでもこの作者流なのですが、ここまで考えてからキャラの名前とか見た目を考えます。


なお、このプロットは公開するものとして書いたので、「このプロットで作品書いてみたい!」という方がいれば一報頂ければ使用して頂いて構いません。この作者が書くかどうかはちょっと未定です……。


次回、一連の聖女ワークショップでプロットをひとつ作ったので、結局どういう流れがあったのかという話でワークショップのおしまいにしたいです。それではどんどん書きましょう。


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