ワークショップ聖女④「聖女の相手役」

前回、監禁されている聖女の相手役は外部からやってくるという路線で行くことにしました。実はこれ、テンプレというか超有名な民話に存在しますね。


監禁されている女性に男性が性的に接触したために、女性を監禁している存在から両者が制裁を受ける、といえば『ラプンツェル』ですね。『塔の上のラプンツェル』はそんな話じゃないって?そうだね、ディズニーのラプンツェルじゃなくてグリム童話本家で行こうか。


そういうわけでラプンツェルのテンプレを使うことになりました。聖女は聖なる塔に閉じ込められていて、そこに忍び込む男がいる。さて、厳重に閉ざされている聖女のもとに忍び込む男とは一体どんな存在?


例えば聖女にすごく入れ込んだ存在というのも考えられなくもないけど、どちらかと言うと聖女のもとにやってくるのはファンよりも敵対する存在ではないだろうか。「お命ちょうだい!」みたいな形で。そう言えば聖女が祈ると病気が治るとか魔物が消えるとかいう設定にしていたから、それを妨害したい連中が聖女を亡きものにしようとやってくる、というのはどうだろう。


でもそういうのを妨害したい連中ってなんだ?効かない薬屋の回し者か、聖女に祈られると都合の悪いインチキ祈祷師か、それとも聖女が祈ると消滅する魔物の類いか。


聖女と魔物の組み合わせ……

決して相容れない者たちの恋愛……

これはエモい奴なのでは!?


塔の上に閉じ込められている聖女。そこへ聖女を亡きものにしようと現れる魔物。しかし聖女に触れることができない。そのうち聖女に気づかれ、交流が始まる。そのうち二人の間に何かが芽生え、聖女は祈りなどそっちのけで彼と一緒になりたいと願う。しかし魔物は聖女のために消滅することを願い、そこでエモエモのエモが発生。彼らはどういう結末を迎えるのか。


さて、魔物は何がいいだろう。ここは塔に閉じ込められた聖女に会うためには空を飛べる魔物がいいので、吸血鬼とかが良いのではないだろうか。聖女に恋をした吸血鬼。彼女のためなら灰になっても構わない。聖女は自分の務めというか存在意義を捨てても彼と一緒にいたい。うーん、悲恋!


大体のお話の概要が見えてきたので、次回は細かいところを考えていきます。具体的にはもう少し詳細な登場人物の設定やどんなシーンがあるとお話が引き立つかを決めていきましょう。ところで聖女もののプロットを考えているけど、実際にこれを書く予定があるかと言えば……それは未定ということで。それでは楽しく書きましょう。

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