ワークショップ聖女②「聖女の属性」

前回「祈りのために人権を奪われた少女」というキャラクターを主役にしようかなということになりました。


そこで問題になるのが「彼女は何故人権を奪われているのか」「そこまでして彼女は一体何をしているのか」ということです。ここは設定の要になるので、真剣に考えましょう。


まず、「人ひとりの人権を奪ってまで何をしたいのか」ということで「多くの人命を救うために祈っている」ということにしましょう。


次に年齢ですが、モデルになるネパールのクマリは初潮前の少女ということでやはり月経は聖女に相応しくありません。でも「初潮が来たら」だと人によって任期のバラつきが生じるのと死亡ならともかく初潮情報を公開するのは可哀想だよなぁ、ということで多くの女性が初潮を迎えているだろう15歳の誕生日までということにしてみる。つまり作中の聖女は14歳くらい、という感じかな。


それでそんな女の子に何をやらせるかというと、とりあえず祈らせるだけ。ただ特別な聖女が祈ることで何らかのメリットが発生しないといけない。聖女の祈り、聖女の祈りねえ……。


魔を滅するとか?


人権を盛大に奪われる中で特別な祈りを捧げることで魔物を退治できるとか病気を治せるとか、そういうのはどうだろう。ホーリーナイトメア的な何か。


具体的にどう人権を取り上げるかと言えば、やっぱり監禁でしょうか。純潔の乙女を作り出すなら、やっぱり監禁は基本ですね。聖なる場所に監禁して聖なるパワーを高めた聖女が祈ることで効力がめちゃくちゃアガる、みたいな。


そうなるとこの聖女は周囲から腫れ物のように扱われ、ひとりぼっちで寂しい薄幸女子路線ですね。甘えん坊な妹タイプとかツンデレな幼なじみではありません。聖女といえば他人の幸せを願って自分の幸せは二の次の自己犠牲タイプがいいでしょう。


さて、そろそろそんな聖女と組み合わせる恋愛対象を考えましょう。どこかに厳重に監禁されてる聖女様なら、恋愛なんてご法度です。彼女に密かに思いを寄せる聖女の関係者、とかかなぁ……でもまず普通の男は近寄らせて貰えないだろうし、百合にするのにも多分若い女性も近寄らせて貰えないだろうな。それに聖女が恋焦がれるような存在にしたいので、司祭のじーさんばーさんだと盛り上がらない……どうしようかな……。


そうだ、外部から来ることにしよう!


次回、大まかな舞台設定と聖女の相手役の選定です。意外とこのシリーズすぐに終わるかも……それでは暑いけど気をつけて書きましょう。

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