毎日更新よりも大事なものがある

「PVを稼ぐために毎日更新を心がけましょう」


うん、間違いじゃない。


「Web小説を書くなら毎日更新しないといけない」


うん、これは間違い。


この辺勘違いしている人がたまにいて「更新できなかった、ネタ切れだ、エタるしかない」「更新できなかったから人気が出ないんだ」と変換して勝手に落ち込んでスランプとか言い出すのはどうかなーっていう話します。


結論から言うと、PVでも感想でもそうなんだけど「誰もあなたの事を見ていないよ」ってことが言いたい。それは非常に寂しいことだけど、逆にものすごく自由なことなんだよね。


例えば人気が出て書籍化なんて目標にしているかもしれないけど、人気が出るってすごく残酷なこと。インターネットの人たちは私たちを個人として見ていない。


どういうことかと言うと、例えば学校や職場で大きな声で「ピンクの髪のメイドの膝に埋もれて明日のスケジュールの確認したい」とか、言えないじゃない。でも何故かインターネットだと「おっぱい揉みてえ」とかまで言えちゃう。それはひとつ、顔が見えないというのが大きい。


面と向かって「おっぱいよりケツをこうグッとするのがいいんじゃないか」「いやこの腰のクビレをだな」とか、気心の知れた仲間以外には言えないよね。でも何故か知らない人ばかりのネットでは言えちゃう。それは、発信する我々もネットの向こうの個人を個人として見てないからなんだよね。


だからこそ自分のフィールドで好きなことを書ける。たまにそこにフィーリングが会う人が来て「おっぱいじゃなくて太ももだよな!!」と盛り上がる。たまに「おっぱいとか邪道。真の男は爪先だ!」みたいなのも来るけど、概ねみんなおっぱいおっぱい言ってても誰も気にしない。気にしないから、自由に書ける。


毎日更新の話に戻ると、別に毎日更新しなかったからと言ってすぐに人気が落ちる訳でもないし、もしその状態になっているのであれば小説の出来より己のメンタルに気をつけないといけない。


どちらかと言うと「毎日更新しなければならない」という強迫観念のほうが小説を書く際によくない。特に初心者においては「~しなければならない」はかなり危険。文章の作法は決まりなので守らなければならないけど、キャラの見せ方とか更新の仕方はまず自分のペースを作ることが大事。


むしろ、小説を書くことは自分と向き合うことなのでまず自分のメンタルを整えることが大事。その時「~しなければならない」はかなりの天敵。それに縛られると動けなくなるので、まずは己としっかり対話してから小説を書くといいと思うの。どうせ見ている個人なんていないんだから、好き勝手やりゃいいよ。もちろんそのプレッシャーが必要だと思ったら自分で設定すりゃいいだけです。


あと個人的に「ラノベ指南」系の奴は「いかにPVを増やすか」に特化しているので普通にのんびり書きたい人には焦らせるような項目が多いと思う。ネットの指南系より自分に合った書籍を探した方がいいよね。


次回はちょっと話題になってた「人称問題」。一人称で書くべきか、三人称で書くべきか。割と実践的な話をしてみようかな。「~べきである」を疑って書いていきましょう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る