プロット?何それ食えんの?
「あーん小説書いたのにPV伸びないよお!感想も来ないよお!みんな僕の小説読んでくれないってことは僕の小説がつまらないからだ!死のう!」
待て待て落ち着け、死んだら明日来るかもしれない感想が読めないぞ。
「そうだった……じゃあやっぱり創作の勉強をしたほうがいいよね。Twitterで偉い人が呟いてるプロットの書き方を真似してみようと思うよ」
うんうん……それ、あんまりオススメしないな。
「ええ!?偉い人が言ってるのに!?」
偉い人が言ってるから……というわけじゃないけど、「小説書き始めたばかりの素人がプロの脚本術を真似すること」について書いていくよ。結論は「個人的はやめとけ」だよ。
理由は「脚本術は書きたいものは教えてくれないから」だよ。確かにお話の構造とかこういうキャラクターは魅力だとか、そういうのはすごく勉強になるんだけど、だからと言って小説は書けないんだよ。むしろそういう方法論に固執すると「売れるために」「ウケるために」という方向にばかり走ることになるのでオススメしないんだよ。
漫画の絵柄で例えると分かりやすいんだけど、絵が上手くなりたいと思って流行りの漫画のキャラを抜き出してとにかく流行の絵柄に近づけようっていう努力は大事なんだけどさ、それ以前にデッサンが取れてないとか背景が描けてないとかだといくらキャラの絵がかわいくても全体的にチグハグでアンバランスになってしまう。
これは小説にも言えることで、とにかく流行を追求したいというのはわかるけどそれにばかりかまけてしまうと肝心の中身が破綻していたりキャラの魅力がイマイチだったりするんだよね。最近も「作者自身に倫理観が欠けていると読者が離れていく」みたいな話が盛り上がっていたよね。じゃあ作者の倫理観の向上が大事ってことなのかな? そうじゃないかなあ。
そんな感じでプロットの話に戻ると、プロの脚本家みたいにぎゅんぎゅんなものを作る必要は全くないと思うし、コンセプトとかターゲットとかも考える必要は全くないと思うの。それはある程度書けるようになった人がたくさん読んでもらうための戦略なので。
じゃあプロットってどう書くの?って感じだよね。それはもう本当に人それぞれなのでその書き方を模索するところからスタートって感じだと思う。例えば自分は短編を書く場合はほとんどプロットを切らない。テーマと登場人物設定と何となく書きたい場面、あとはオチくらいまで考えたら後は一気にガーッと書く。もちろんしっかりプロットを書く時もあるけど、基本はそんな感じの一発書き。だからウケ狙いとか一切考えない。故に基本的にウケが悪い。読む人のことを圧倒的に考えていない書き方です。独りよがりのポンコツなので人気者になりたい人は真似しないでください。
今回は「プロットは書かなくても何とかなる」という話なんだけど、じゃあどうやってプロットを書いているかみたいな話はまたどっかの機会で。流石に長編はプロット組んでやってるので……。
ゆるゆるっと書いたので今日はこんなところで。次回は何の話にしようかな。連載の話でもしてみようかな。じゃあ、まあのんびり書いていきましょう。
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