元魔王 神との修行(後編)

神様と修行を始めてからついに一か月がたった。


「ついにここまで来ましたか。」


「ここまで来たってあなたが出した課題をクリアしただけです。」


「そうですね。では、これで最後の実戦ですよ。」


「やっと最後かよ。」


装備クイック金色武装」


装備クイック魔王武装」


(ちなみにクイックは英語で装備するという意味だぜ。で、ちゃんとした読み方は

equipだぜ。by作者)


「さあ、かかってきなさい!グエル!あなたの全力を私にぶつけてください!」


「こっちも望むところです。」


ゴット聖剣エクスカリバー


魔神剣アビスロワイヤルカリバー


お互い魔力を集中させ超高密度の魔力の剣を作る。


「はぁぁぁ!」


グエルがハーデスの懐まで近づく


「甘い!」


ザン


鋭い斬撃音が聞こえた


「まだそっちも甘いですね。闇分身ファントム


「最初に比べればよくなってきてるじゃないですか。」


「いいんですか。余裕そうに話して。闇分身乱打ファントムラッシュ。」


ダダダダダダダダダダダダダダダ


グエルから生み出された闇分身ファントムがハーデスに乱打ラッシュしている。


光連裂ライトラッシュ


ザシュザシュザシュザシュザシュ


光の斬撃が闇分身ファントムを切り裂く。


破壊斬ディアボロ


ザン


この一撃ですべてが決まった。魔神剣アビスロワイヤルカリバーから放たれた斬撃が、ハーデスの「ゴット聖剣エクスカリバー」を砕いた。


「ふふふ。成長しましたね。」


「そうでしょ!」


「それにしてもまさか装備クイックが使えたなんて。」


「驚いたでしょ。夜な夜な魔王に教えてもらっただよ。」


「ははは。あの人が。珍しい。昔はそんな感じじゃなかったのに。」


「え、そうなの。」


「ええ。そんな風に誰かに何かを教えるなんてことはないですが、どこがダメとか、どこがいいとかはありましたけどね。」


「さすがは魔王の戦友。昔からの付き合いだからわかるんだね。」


「それはそうとして、これからどうするんです?」


「これからは・・・そうだな・・・また勇者として任務をこなすよ。あと、職業を勇者から魔法剣士マジックナイトに変えようかな。」


「そうですか。そういえば、相棒バディはどうするんです?」


「そこは魔力操作の応用で探せるよ。」


「それって・・・」


「魔王に教えてもらいました。」


「あの人いったいグエルを弟子だとでも思ってるんですか。」


「たぶんそうだと思う。」


「まったく自分の生まれ変わりにそんなこと教えなくても少し考えさせればいいのに。」


「それって文句です?」


「文句に近いですね。」


「じゃあ文句じゃん!」


「それにしても魔法剣士マジックナイトになるなら、魔法。使えなかったら意味ないですよね? 」|


「あ・・・」


延長戦アディショナルタイム突入ですよ。」


「なんだよもーーーーーーー!!!!!」


「で、どんな魔法を使います?」


「まず、何があるの?」


「まず、そこからでしたか。では、まず魔法は魔力を使います。」


「それくらい知ってるよ。」


「では、種類からですね。魔法には確認されているものだけでも10数個あります。」


「代表的な奴は?」


「そうですね。火炎魔法や水魔法、風魔法・・・あげ出したらキリがありません。」


「でしょうねーーー。」


「でも、あなたは多分闇魔法がいいと思いますよ。」


「“でも、我は魔力無限で詠唱破棄できるぞ。だからなんでもできるぞ。”」


「チートかよ。この魔王。」


「でも、これでなんでもできるってことがわかったので、全部の魔法を使えるようになりましょう!」


「どうしてそうなるんだよもーーーーーーーーー!!!!」


(ここにきて作者登場!今魔王は呪○廻○で言うところの宿儺に当たる感じではなく、幽霊的な感じで出てきてます。知ってる人は知ってるかもしれませんが、仮○ライ○ーリバイスって言うやつのバイスに当たります。)


「全属性使えるってロマンじゃないですか?」


「ロマンはロマンだけど・・・」


「“我は、全属性使えたぞ。”」


「何その自分自慢。」


「でも、事実なので何も突っ込めません。」


「え、そうなの!つまりほんとに最強じゃん!てか、それを倒した現魔王(元勇者)強くない!」


「”いや、実のとこ勇者は強くなくて、その仲間がそれなりの強者であった。”」


「勇者が雑魚!そんなわけないでしょ!」


「いや、事実ですよ。剣の腕は確かなんですけどね・・・」


「確かだけど・・・」


「”剣で攻撃を喰らっていればいたるところに傷がついてるはずはずだが、ついていないだろ?”」


「た、確かに。」


「でも、どうして今魔王なのさ?」


「”それはそうだ、もし、勇者一行パーティーが魔王を倒したらその勇者一行パーティーの代表が魔王になると、噂を聞いてな。”」


「そんな噂よく知れ渡ってんな。」


「”あくまで、魔界だけだけどな。”」


「魔界だけって・・・」


「でも、魔口(人口)12億人にる魔界に知れ渡ってるだけでもすごいですけどね。」


「いや、多すぎでしょ!そんな多くの魔人、魔物を従えてた魔王もすごいけど。」


「”一応、我が死ぬ前までは地界(地上)でも広まっていた。”」


「え、そうなの?」


「知らなかったんですか?魔王が地界も納めていること?」


「そりゃそうでしょ!自分が生まれる前だよ!」


「生まれる前でも、あなた、魔王の生まれ変わりですよ。」


「それでもさ。」


「”知らないのも訳がある。”」


「「は?」」


「”死ぬ直前に魂の記憶を消されてな。”」


「じゃあなんで覚えてるんだよ。」


「そうですよ。」


「”でも結局消されたのは重要なものだけだ。”」


「たとえば?」


「””どんな政策を行ったか、幹部は誰かなどだな。」


「それってや重要なの?」


「すごく重要ですよ!」


「どうして?」


「つまり、身内同士で殺し合いが起きてもおかしくないってことです。」


「でも、それって問題?」


「”魔界では身内同士の殺し合いは禁止だ。”」


「えーと、つまり・・・」


「つまり・・・」


「ルールを破ったから即刻処刑ってことか!」


「ルールを破ったため、生まれ変わりであるグエル君は即刻処刑ってことですね!」


「”そうだ。”」


「終わった・・・」


「ですが、安心してください。私は一応魂の記憶を復元できますので。ご安心を。」


「それは良かったのか、な?」


「にしても、話がずれすぎましたね。」


「そうだよ。で、やろうか。延長戦アディショナルタイムを。」


こうして、延長戦アディショナルタイムが始まった。

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