舞台は第二次世界大戦が目前に迫った日本。その日本を潤沢な資金援助と、それに伴った発言力で矯正していけばどうなるのかに主軸を置いた物語となっています。
主人公が経済人であるために戦争における外務の苦労や兵器生産の難航などは深く語られませんが、その分、経済に精通した戦争の推移予測と、兵器開発の資金繰りが存分に語られており、長らく読んできた戦争小説を新鮮な気持ちで楽しめます。
物語の方も、準備の段階から開戦までは秒読みといった段階です。
この機に新たな視点で語られる小説の世界を、覗いてみてはいかがでしょうか。