二章 捨てられ悪役令嬢、邪神と瘴気を浄化する。
2-1
ネロに拾われた翌朝、ロゼリアはひどく
あの
『追って
レオンハルトの
「ふっざけんじゃないわよ!」
そう
その
「おーい、ロゼリア。
音を聞きつけたネロが
「こりゃ、ずいぶんと眺めのいい部屋になったなぁ……」
*****
「つーわけで、お前の
「そうすりゃ、しばらく壁に穴が開くようなことにもならねぇだろ」
「本当に、朝から多大なるご
「それはいいから、さっさと飯を食え」
ぐいっとスープを差し出され、ロゼリアは
(まさか、一週間前のあれを今さら夢に見るなんて……)
しかも、
「つかお前、いつも壁に穴を開けてんのか?」
不意に聞かれて、ロゼリアは首を横に
「そんなわけないでしょう。今日は……その、夢見が悪かっただけ……」
「
ちぎったパンを口に放り込むネロに
「
「そんなもん、想定の
「そ、そう……?」
一体、どれほどの規模を想定していたのだろうと思いながら、ロゼリアも出されたパンを口に運んだ。
「
「そりゃ、よかったわ」
「本当に人間みたいな生活をしているのね……」
昨日、ロゼリアはネロと共生する為に、
「まあな。料理も
(それにしても、ずいぶん世話を焼いてくれるのね。もちろん、魔力をもらえるっていう対価があるからだろうけど……でも、それ以上に私の魔力で迷惑をかけているのよねぇ……)
昨日は食事や
どう考えたってネロにかかる負担が大きい。このままネロの
(ただの
「おい、ロゼリア。すげぇ深刻な顔してどうした?」
どうやら顔に出ていたらしい。ロゼリアは静かに言った。
「私、家畜から人間になれるように
「どう見ても人間だから安心しろよ。おかわりもあるけど、食うか?」
「いただくわ!」
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