第5話 悪霊から帰ってきた男
最近になり、俺の周りがやたらと騒がしい。
仲間の一人が何やら騒いでいる。
「何しにきやがったんだ!!」
「まともに帰れるとおもってんのか!!」
どうやら、相手はつい今し方まで悪霊だった人らしい。
俺はその人の顔を見てみた。。。
あれ?、、何処かで見た事がある人だな。。
するとジャンが
「あの人も仲間の一人だった。」
なんて言い始める。
「仲間?」
ジャン「仕事仲間だ。 運悪く悪霊の連中のボスに連れさらわれていたんだ。 今回、無事に帰って来れてよかったよ。」
「どういう事なんだ?」
ジャン「ユリナの転生には、悪霊に捕まり逃げれない者達を連れ戻す狙いもありな。
これは、ユリナに限らず、人によっては、こちらでの仲間や、大事な方を悪霊の世界から引き上げ連れ帰る為に転生する人もいるわけだな。
勿論、それだけが転生の理由ばかりではないがな。」
「そうなんだな。。。
で?、、この人は、これから何処に?」
ジャン「まずは、浄めてもらい、、それからだな。。」
俺はその人と同じ所に逝くのだろうか?
人それぞれ逝く所が違うと言ってたけど・・・
人間やってた時は、人生の大まかな形が学生の頃から見えるわけだ。
学校卒業したら、就職したり、自営で何かしたりなど、つまり働くわけで、
そんで結婚したり、子供が生まれたり。
勿論、結婚もなく、子供もなくな人も。。
それでも、何となく今の自分の置かれている立場からすれば、大体の道筋は見えるわけで。
右にいくか、左にいくか。。
ただ、今の俺は、右にいくのか、左に行くのかさえ、わからない。
また、選べるのかもわからない。
これは、ある意味、不安にもなるわけだ。。。
例え、地獄にいかずとも、、
生殺しな感じも・・・
俺より先に逝った人達はどんな気持ちだったのだろうかと考えさせられている。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。