第3話 この世にさらば・・・で、どうなる?
俺はひおり。
つい、この間去ったばかりな新人ピチピチだ。
もう少ししたら四十九日な俺。
普通ならまだ、生前の家にいるはず。
家族の様子とか見たりさ。。
だけど、、、さらばしたての頃、家族が辛がる姿がまるで、自分が責られているかのように思え、
(俺だって、、、まだまだ生きたかった!、、すきでさらばしたんじゃない!)
って気持ちが強くてさ、ジャンの側に寄せてもらい、見ず知らずなユリナちゃん達のおかげで、ちょっとは楽になっている。
あの頃に比べて今は家族が気にかかる俺。。
とある方に家族の様子を見に連れていってもらった。
妻の心や、我が子の内側を覗く俺。
日々、何事もないかのようにそれぞれが過ごしている。
でも、悲しい気持ちや、寂しい気持ち。
妻は、自分がしっかりしなくちゃ、
なんてな姿なものの。
俺がいなくなり、不安になったりしていた。
そうだよな、一家の主がいなくなったわけだ。
俺がもっと、生きれていたら、我が子の結婚やら、これから様々な事にも俺がいてやれるわけだ。
なんで、こんなに早くにさらばしなくちゃ、ならなかったのか・・・
いや、人の寿命なんてさ、様々だ。
俺は53になる手前だっただけで、
それが、子供の歳だったり、もっと若くさらばする人もいるわけだ。。。
人生ってなんだろうな。。
そんな事を感じている。
生前は、考えなかったし、意識すらもしてなかった。
でも、いろんな人生論や、スピリチュアルみたいなのも、死を覚悟した時読み漁ったけど、最もな回答はそこらじゅうにある。
でも、いざ自分がその時を迎え、そして、実際にそうなると、諦めも中々つかないわけだ。
納得なんてしてはいないし、
いろいろと情報は読み漁っても、
結局は、自分が現実をきちんと受け入れ、
前に進む事をしなければ、そんな情報なんて、役には立たないと知る。
なんか、落ち着いて自身に向き合うようになってきた。
前回も、話したけどなんだか、急ピッチで本来の自分に戻されている最中なようで、生前の自分を脱ぎ捨てるかのように抜けていく。
何が?って思うだろう。
まず、記憶が曖昧になる。
生前の記憶は、必要な記憶だけが残る感じ。そして、本来持ち合わせていた記憶が蘇る。だが、それは全てではないらしい。
人間だった生前の自分と
今生生まれる前の自分。
両方がいる感じなんだ。
過去世なんて、記憶はなく、だけど、きっと必要な経験なんだろうな、それは、おぼろげにあったりする。
本来の自分は、生前よりも何か能力があるようで、人の内側がわかり、見えたりしている。
これは、俺に限らずどんな人も様々な能力を秘めていて、人間やっている時は、表には出ない人が大半なようだ。
そして、階層と呼ばれる所に逝くらしい。
だが、その階層すらも、自分が帰るべき所ではなく、本来の自分になり、仏様のお説法などを聞いて、自分の魂にへばりつく、現世での要らない我欲や、業などから解放された人は、
帰るべき神仏様達の世界への扉が開かれる。。。らしい・・・
だが、中々解放されなくて、階層の中で留まるようだ。
では、俺は?
そこへ行くのか・・・?
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