第2話 生前の自分と本来の自分
関西弁が使えない・・・
いや、使う事はできても普通には話せないわけで・・・
ちなみに今、俺が何処にいるのか。。
ユリナちゃんの肉体の中に入れてもらっている。。
普通は、肉体には魂は1つだから、入れないし、ご本人の負担になる為に、駄目らしい。
だけど、ユリナちゃんは、故人を預かり天に還す役目がどうやらあるらしく、ある程度は、大丈夫なように成されているようだ。
勿論、誰でもオッケー👌
ではないらしい。
まず、今のユリナちゃんの波長と言うのか、様々なものが合わないと無理らしく、
1番良いのは子供なようだ。
純粋無垢な子供達の魂はよく合うらしい。
まぁ、ユリナちゃんの魂が元々子供なわけでそれは、頷ける。
ある日、ユリナちゃんから質問が。
「生前のご家族に会いたいよね。」
全く、なんで俺が我慢し抑えている事がこんなにも、わかるんだ?
実は、家族がどんな思いをしているかなんて、、、知りたいし、出来れば
側にいてやりたい。
そんな思いがないわけはなく、、
ただ、、自分は、もう、そっちにはいないわけで・・・
身体もない。。。
こんな自分が家族に何ができるんだろう。
ユリナちゃんを家族に会わせたところで、、、ユリナちゃんを通し、家族に向けて話したところで・・・
今の自分は、生前とは違うだろうし。
「違う人だ!」
なんて、思われるだろう。。
そんなの、、俺は耐えられん。。。
それなら、思い出の中で留めてくれたら、それが1番なわけで・・・
考えると辛くなる。。。
生前、全く見知らぬ人なユリナちゃんや、ジャン達だからこそ、
俺は生前から少し離れ、現実逃避できた。。
今、彼女の肉体にいるおかげでまるで生き返ったような経験ができている。
彼女の肉体を通しそちらが見え、食べたり、味わえたり。
なんら生きていた頃と変わりない感じ。
ただ、大好きな日本酒が飲みたいなぁ。。
とは思う。。
(彼女が口に出来ないものは無理らしい・・・)
「日本酒、お供えしようか?」
なんて言ってくれるけどな。
「あれ?、、家族がきっとお供え物してくれているはずだよな?
俺の手にはないんだけど。。?」
ジャン「お前の気持ちがあるからな、持って来てもらうのを控えている。」
なんですと?、、、それを早くいってよ〜っ!、、、!
ジャン「欲しいか?」
今すぐ、お願いしますっ!!😭😭😭
ジャン「わかったよ。。」
あぁ〜、、お酒飲めるかなぁ、、、
ユリナ「よほど、飲みたかったんだね。。」
はい・・・😆😆😆
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