第26話
「サリバンさんこんばんわ」
「とうした、魔石を持ってきたのか」
「それも有りますが、地下七階にお泊りしようと思っています」
「地下七階でレベル上げするのか」
「その予定です」
「地下六階の剣は終わったのか」
「地下六階の剣は一本しか終わって居ません、地下七階の方がレベルが上がるのでそちらでレベル上げをします」
「自分たちで決めたのであれば良いけど無理はするなよ」
「私達は安全第一、楽園パーティですから」
「そうだったな、オークの剣を見つけたのか」
「オークの剣とオーク戦士の剣は見つけました」
「それだと砦の外は問題無いよな」
「砦の中はオークメイジとオークキングが複数で居るからな」
「毎日討伐しているパーティに入れてもらう事は出来るのですか」
「それは出来ると思うぞ、オークとオーク戦士を倒してくれるならオークメイジの剣にも協力してくれると思うぞ」
「一日目は砦の外でオーク狩り、二日目は朝は砦の中でメイジの剣を試して終わったら、砦の外でオーク狩り・三日目は二日目と同じで午後から帰って来るという予定で良いか」
「週に行き帰り二回づつしかキャリアー出来ないという事で良いかな」
「そうなりますね」
「オークメイジの件は話しておくが、宿泊場所のリーダーの所には挨拶に行けよ」
「誰の所ですか」
「今は誰かははっきりとは解らないが一番大きなテントでAの連中が管理しているはずだ」
「挨拶って何をすれば良いのですか」
「酒を持って行ってテントを張るんで、よろしくお願いしますて言えば良いだけだ」
「酒ですか」
「食料も持って行くのも大変だから余りお酒とかは持って行けないんだ」
「ダンジョンの中でお酒ですか」
「あそこと地下十階の安全地帯は本当に魔物に対しては安全だからな、そこに居る人間の方が危ないからな気を抜くなよ」
酒も道具屋で売っていた、食料品店でなく道具屋に。
食料品店にも当然酒はある、俺達も15歳になったら成人と認められるのでお酒も飲めるがここでは地下十階まで行かないと大人とは認めてくれない。
後12本も地下十階へ行くのに見つけなければならない剣がある、三年後か、今のベースでも2年後か。
道具屋のおじさんに地下七階に泊まりに行くと言ったらお酒を選んでくれた、それと使わないかも知れないが余裕が有ればロープ等も持って行った方が良いと言われ。
地下七階にロープを使う所は無いはずだがと思っているとキャンプ地で何かと便利だからと言われた。
「いまは毎日地下七階へ行っているのか」
「いまはそうですが週二回にする予定です」
「そのための宿泊セットか」
「そうです」
「お前のパーティでいつも行く時には戦わない男どもを荷物持ちに雇えないか」
「安全に来れるから、地下七階で販売してほしいという要望が来ている」
「地下七階まで荷物を持って来てほしいという事ですか」
「そうだ、あそこから先は泊まり込みだから持ち込める食料も限られている、現地調達品以外は自分たちで週一とか二週に一回とかここまで取りに来るしかないからな」
「お前の所のレイもレベルが上がっているのだろう」
「上がってはいますがそれが何か」
「アイテムボックスもレベルが上がってレベルアップはしてないか、レベルアップしなくても魔力量に比例して大きくなる事は昔あったぞ、最近確認したか」
「最近聞いて居ませんし、スキルは個人の情報なので聞きませんよ」
「週二回でも荷物を運んでもらえるとみんなが助かるけどな」
「その言い方、何かずるくありません」
「はっはっはちょっと考えてくれ」
「どうするかはレイと相談してみます」
レイと相談した結果今はまだ秘密にすることにした、レベル30か50になったときに地下10階へ到達していれば容量を少し公開するという方向で調整したが今までもポイズンスネークをそのまま運んだりしているので容量については有る程度大きい事は予想されているのかもしれない。
「こちらに新しくテントをはる事になりましたパーティのリーダーをしていますアランです、よろしくお願いします、こちらをどうぞ」と酒を差し出した。
「アランかお前達のパーティ名は楽園か」
「パーテイ名必要ですか」
「ここの地図にここはどこのパーティが使っているか書くためにな」
「はー、そうなんですね」
「注意事項はここではパーティ間でも個人でも戦闘禁止、ここから川に向かって左がは男だけパーティのテント・右側の奥は女性のテントでここと女性のテントの間が男女混合パーティのテントエリアで若い者が一番女テント側だ、女テントとの境ははっきり判るが超えるとお仕置きされるぞ」
線か紐か何かあるんだろうか。
「最初にテント場へ行って俺達のテントを建てるぞ」
右に行って開いてるスペースにテントを建てた、その先を右に進んでも線も紐も無い、はっきり解るっていってたけど解らないよ。
「このへんで良いです、荷物を出してください」
「この辺が境界なのか」
「そうです、あそこに見える赤いテントより先が女性用のテント場です、赤いテントと川のラインが境界ですのでくれぐれも入らない様にしてください」
「はいるとお仕置きですか」
「お仕置きされると思います」とアニスが言った。
いつも昼を食べていた炊事場を過ぎたところに境界は有ったがいままで用が無いので行ってはいない。
「お昼を食べたらオーク狩りに行きますよね」
「その予定だ」
「お昼までにはここに帰って来ます」
「また、昼にな」
テントを建てただけでなのですぐ終わった、宿泊に必要な荷物はレイのアイテムボックスの中にあるが今出す必要は無いのでそのまま入っている。
「暇だ、何もすることが無い」
「女性用テントを見に行きません」
「バースは勇者か、勇者はレイか」
「お仕置きは怖く無いのか」
「そんな物大した事は有りませんよ」
「先程、赤いテントを見ましたが魔力が強そうな人は居ませんでしたので外に居ないと感知されないと思います」
「俺は何かいやな予感がするから行かないぞ」
「何かいやな予感ってアニスさんで無いのですから当たりませんよ」
「私一人で女子の花園を探査に行けと右目が言っていた」
「戦闘禁止だから魔法は使うなよ」
「わかっています、見つかったら潔くお縄に着きますよ」
何か背中がゾクゾクする、このまま行かして良いのか、魔物と対峙してもこんな事は無かった。
魔力探知で人の動きを把握して、誰かに気づかれたら撤退すれば大丈夫なはずだ。
あすこが赤いテントなのでここを超えるとお仕置きか、越えてみたが大丈夫、人の動きは無いともう少し進むか。
「あなたはここは初めてかしら」と後ろからこえが聞こえた。
「ここを超えたらお仕置きよ♡」と野太い声がした。
後ろから抱きかかえられてそのまま倒されてぷちゅーとキスをされ、舐められた。
何が起きてるの・・・・、キスされた・・・お姉さま・・・おやじ・・筋肉質のおやじが見えた、どうなっている、誰の魔力も感じ無かったのに・・・それよりも俺は誰とキスした・・俺のファーストキスはこのおやじか。
「先に進む、帰る」
「か、か、帰ります」
「残念、続きはテントの中でするのに、真昼間からするのって背徳的で良わよ」
「かかか、帰ります」
「ほんと、もっと居てもいいのよ」
「帰りますので離してください、これでは帰れません」
「また、来ても良いのよ」
「もう絶対にここは超えません」
「一線を超えた仲じゃないの、待ってるわよ」
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