第18話 三年10か月
バースもレイも良い具合にスキルが強化されているが俺のスキルの変化はどういう事だ、Ⅱに成るならば元の数の本数の減少にしてほしいと思っていたが駄目だった、スキル名が500剣に変化するとか・・・。
特典付に変わった、十本に一本おまけが付く、これでサンドラが言った様に安全性が増す、突発的な事故への対応も出来るのでこれはこれで良かったのか?
毎日、毎日、アーチャーと対決しておまけの剣を使いたい・・・・、駄目なのはわかっているが当たらないと使いたくなるこれは本能か。
「ここまで来たらもうONにしても大丈夫でしよう」
「そうですね、毎日当たらないとおまけの剣を使ってしまいそうですよね」
「少しスキルに働いてもらいますがいいですね」
「わかりました、サンドラ様の良い様にしてください」
今日のゴブリンアーチャーはこいつですか、弓も持っていないアーチャーは見た目ただのコプリンですよね。
ただのゴブリンの剣は出て来ませんので使えないのです。
今日も一回目を試して・・・当たった!!!7か月振りの500本越えです、当たったよー。
「当たりましたね」
「あと二回有りますね」
「ボス部屋に行きますか」
「2回もったいないから行きますか」
「ボス部屋にはゴブリンキングとゴブリン戦士×2・コプリンアーチャー・ゴブリンメイジの五匹が居ます、最初にゴブリン戦士を倒して、ゴブリンアーチャーとメイジを倒してからキングに行きます」
「レイとアニスはゴブリン戦士一匹をバースは俺が戦士を倒したらアーチャーかメイジを攻撃してキングが出て来たら、ゴンが盾で攻撃を防いでおいて」
「作戦はそれで良いかな」
「いつものこんな感じでって事で行くけど、サンドラ何番が良いと思う」
「何番って剣の番号ですよね」
「そう」
「いままで聞いてました、前にはバースたちに聞いたから、今度はサンドラに聞いたんだ、外れても良いから気楽に答えてよ」
「今日は511番です」
「何で」
「私達がこのパーテイに来て511日目です」
「レイ君どお」
「合ってます、凄いですね毎日数えているのですか」
「パーティ名は付けないのですか」
「次階を超えたら付けても良いかな」
「そうなんだ」
「女の子は次の階が一つの山だと聞いてますから」
ゴブリンキングの部屋、部屋の向こうに階段があるキングは6時間に一回しか復活しないのでいらっしゃいますか。
「ゴブリンの皆さん居ますね」
「作戦通り行きますよ、レイとアニスは右の戦士をお願いします」
「左に行ってからメイジですのでバースはメイジに《爆炎》を撃ち込んでね」
「任せておきたまえ、右目がジャストタイミングを撃ち込んでみせる」
「行くよ」
レイがゴブリン戦士と戦い始めた、レイピアの使い方うまくなったよな、回数多く突く戦法はゴブリン戦士が剣を合わせられないのイライラしているのが見て取れる。
そこへアニスの一撃離脱が来る、本当は《勇気100倍》を使いたいがキング戦まで取っておかないと駄目なのでダメージはアニス頼みだな。
俺は真っすぐゴブリン戦士へ向かって、すれ違いに一撃で倒してメイジの方を向いた、バースの《爆炎》が飛んでメイジに向かった、メイジが《爆炎》を盾で防いだ何で盾持ってる、自分の詠唱は出来ていないので終わりだ、盾で跳ね返った《爆炎》が横でが爆発した。
少し髪の毛が焦げた、アーチャーは弓を持っているが矢を弓に装填してません、一撃入れて、これでアーチャーもお終い。
ゴブリンキングがこちらに来ていますがゴンが盾で防いでいます、
「レイ、《勇気100倍》をくれ」
「普通の剣に《勇気100倍》で行くぞ」
一回目の511番はハズレ・2回目の512番で打ってからすぐに剣で《勇気100倍》を撃ち込んで終わりにする。
試練の剣を振って、二連撃の様に普通の剣を続けて振った、普通の剣が空ぶった、えー当たらなかったのにゴブリンキングが消えていく。
「流石、レイの
俺はおそるおそる確認した、ゴブリンキングの剣が有る、512番が当たりだった。
一日2本も見つけた・・・、みんなは普通の剣の《勇気100倍》で倒したと思っている。
「みなさんにお知らせが有ります」
「何、魔石以外がドロップしたの」
「魔石以外はゴブリンキングの王冠ですね」
「それって毒無効が付いてるアイテムで滅多にドロップしない奴ですよね」
「次の階に行くのに最低一個はほしいやっです」
「それではなく」
「どうしたの剣でも壊したの」
「剣は無事です」
「ゴブリンキングを倒したのは512番の剣らしい」
「512番の剣って・・・・えーーー」
「当たったんですか」
「そうみたいです」
「何か嬉しそうで無いですね」
「実感がわきません」
「これで又面倒な事にならないと良いのですが」
「サンドラさん、具合悪そうですね」
「サンドラさん大丈夫ですか」
「大丈夫です」
「大丈夫そうでは有りませんよ、バースの魔力切れみたいな感じですね」
「ちょっと体調が優れないだけです」
「お前は又なにか言おうとしたな」とアニスが俺に言って来た。
「アニスさん、そんな事は思っていません、冤罪です」
「そうか、サンドラが体調不良なので急いで戻るぞ」
「それと今日の二本目の事は誰にも言うなよ」
「アニス、どうした」
「なにか嫌な感じがする」
「おめでたいのに嫌な感じなの」
「そうだ、久々に強く嫌な感じがする」
「牛はお預けですか」
「サンドラの体調が回復してからな」
お祝いは皆で行きたいですよね。
「仕方ないですね」
久々のアニスの嫌な感じが出て、お祝いどころでなくなりました・・・何でしょう。
「サンドラ様、大丈夫ですか」
「溜まっていた力が一気に出たような感じでした」
「運気を使ったんですかね」
「私も初めての事なので判りませんが、この力使わないと溜るのでしょうか」
「Ⅱに成ったからですよね」
「もともと少しづつ使われて居のかも知れませんがOFFにすると溜まって運が必要なときに一気の出たのでしようか」
「今は魔力が有るのに、魔力切れを起こした時の気持ち悪さでした」
「一本目の時は何も起きなかったのに二本目のときにこの現象が起きたのはなぜでしようか、やはり・・・・二本目の時、私が番号を直接言ったからですね」
「直接言った番号はハズレましたよ、当たったのは次の番号でした」
「初めの番号がハズレたので、そこで何かを捻じ曲げて次を当たりにした様な気がします」
「こんな事になるのであれば普段からONにしておくべきでしょうか、悩むところですね」
「将来、私達が危険になったときにそれを乗り越える手段になる可能性があるのであれば今まで通りOFFでいきます」
次の日はサンドラさんが体調不良のためお休みで、他のメンバーで地下6階へ来ています。
聞いてはいましたが沼地です、葦が所々に生えてますが全体に水が有り、浅い所と深い所がある沼地になっている、草の生えている所を歩いても急に沈むことも有るそうだ、壁沿いの道が水が浅く魔物が来ても戦闘出来る様に見えた。
「最初の魔物はビックフロッグです」
「決まっているのか」
「そうらしいですよ、入口から進むとビッグフロッグ・ポイズンフロッグ・ブラックアナコンダ・ポイズンスネークの順に出るらしいです」
「俺達にとっては都合が良いが、足場が悪いので気を付けて行くぞ」
ビックフロッグと遭遇した、げろげろ言いながら近づいて来る、
「ゴンちゃん、押さえて」
ゴンが盾で抑えようとしたがつるっと滑った、滑る様にビックフロッグが横に移動して口から水玉を撃って来た、スピードは遅く軽く躱して接近して剣を試したが三本ともハズレだ。
「キャー」と言った声を後ろで聞こえたが無視して前の敵に向き合った、ゴンが盾で押してもつるつる滑ってダメージは入っていない、今日のために持ってきた必殺武器 塩 の塊をぶつけた、塩付いた所を剣で突いてダメージを与えた。
《爆炎》って声が聞こえた、逃げないと巻き込まれるぞ、足場が悪く逃げずらい、これって又髪の毛が燃えるのか、そのまま沼地にダイビングした。
ビッグフロッグが消えて魔石が泥の中に落ちた。
戦った俺とゴンは泥だらけで後ろの三人はねばねばだらけになっていた。
「ビックフロッグの水玉はこのねばねばか」
「気持ち悪いです」
「洗うには戻って地下四階の草原の川しかないみたいだぞ」
「どうせ帰るから良いか、撤退しますよ皆さん」
草原の川で泥汚れとねばねばを洗い流した、男どもは脱いで洗ったがアニスはそのまま洗っていた。
「アニス、六階行けそうか」
「今日は油断しただけで、そうでなければ躱します」
「サンドラは大丈夫かな」
「サンドラが居たらシールドでこんな事には成りませんよ」
「そうか二人ともカエルとかヘビは大丈夫なのか」
「Aの人達と来た時はサンドラも大丈夫でしたよ」
「そうか、地下六階はサンドラが居ないとすこしキツイかもしれない」
「毒ですか」
「そうだ、毒用のポーションは用意しているが切れた時にサンドラが居れば《キュアー》で回復出来るからな」
「サンドラさんが活躍する階ですか」
「あまり活躍してほしくないけど」
「サンドラはいつ頃復帰出来そうなんだ」
「朝は体調が良かったです、私が無理やり休ませました」
「すぐ復帰してまたダンジョンで倒られても困るからな、それで良いと思うぞ」
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