第11話
ウルフの攻略方法を四人で模索している様だか今の所、決定的なパターンは無い。
ブラックウルフが現れたがどうしますかね。
「《爆炎》、アニス隠れて」バースにブラックウルフが向かってきた。
「聖なる
ブラックウルフはシールドを避けて横に回り、ここでアニスが来ます、念のため、俺も近づいて最後の止めをしますか。
レイも攻撃に参加ですか?アニスの後にレイも攻撃した、その後に再度アニスがもう一度攻撃した、それが止めになってブラックウルフが消えた。
レイの攻撃しばらくぶりに見ました、レイさんの攻撃はどうしてなのかはまだ不明ですが、同じ様な攻撃なのに相手に与えるダメージが違います。
攻撃力がランダムで一定しないんですよね。《勇気100倍》は他人しか強化出来ない、自分の攻撃はランダムダメージで安定しないのでいつもは攻撃はしないのですが少しでもダメージが入れば倒せる事もある、次の攻撃へも繋がるのでレイの攻撃も必要という結論ですかね。
何度かブラックウルフと戦闘になったが<影移動>を使うブラックウルフは危なかったので俺が倒した。
一回目のアニスの攻撃時に<影移動>を使って逃げ、再度出て来てバースを襲おうとしていたので倒してしまった、あれは危険だよな。
回復魔法使いがいるとしてもあの攻撃をさせる訳にはいかなかった、俺の我慢が足りないのか・・訓練しているのに魔物でケガする様では安全を考えると駄目だよな。
俺の足が自然に動いたという事もあるまだ、ブラックウルフと戦うにはレベルが足りないのか、次の対策はどうする。
「どうする」
「ブラックウルフはこれ以上無理、一旦考えて別の日にするわ」
「盾役が動きを止めると変わるが力が無いと吹っ飛ばされるだけだしな、やはりまだレベル不足なのかな」
「レイはブラックウルフの動きが解るのか」
「何となく観察していると動きが判るようになって来た」
「アニスの後の攻撃は打ち合わせ通りなのか」
「出来たらやるみたいな感じでした、タイミングの問題でアニスの一回目より早い攻撃は駄目だし、アニスの二回目の攻撃に繋げられる様にあのタイミングだったよ」
ブラックウルフがバースに攻撃に集中するわずかな時間に移動して攻撃したセンスは中々良い様に感じられた。
元々みんなの中では攻撃のタイミングやセンスは良いのだか何分ダメージが安定しないので今まで戦闘に参加していなかったがこれからは積極的に参加させるためには何をするかだよな、盾役は無理だし・・・ヘイトを稼いで攻撃を躱す事に専念するとどうなる。
攻撃の攻撃力は頼りないが当たるのでヘイトはレイへ向かうよな、魔物の観察眼や動きを見切ることが出来ればできるんじゃないか。
「俺からの提案だけどレイに盾の代わりをしてもらう事は出来ないか」
「無理ですよ、一発で場外負け確定です」
「盾の代わりと言っても直接攻撃を受けるのではなく相手の攻撃を躱して攻撃する」
「攻撃してもあまりダメージは入らないよ」
「それでも魔物は攻撃された相手を無視できないだろう」
「攻撃を躱しながらチョコチョコ剣を当てれば良い」
「魔物に嫌がらせをするの」
「まー、そういう事だな魔物のヘイトはお前に向く」
「バースとアニスは適当に攻撃するが連続攻撃はしない、一回攻撃してレイのヘイトが向いてレイが攻撃した時に次の者が攻撃する、アニスは一撃離脱の繰り返しでサンドラは防御魔法を直ぐに発動するのを我慢して本当に必要なときにする」
「私の説明だけ何か具台的で無いのですが」とサンドラが言った。
「見ていて判断するしかないぞ」
「危なくなったら俺もゴンも手を出すが一度、ランドウルフからやってみるか」
「攻撃はバースからな」
バースが《爆炎》で攻撃した、少し離れているとランドウルフでも攻撃を躱す。
ランドウルフがバースを攻撃目標に迫って来た、レイが横から一撃した、一撃されてランドウルフの攻撃目標がレイに変更した様だ。
レイは攻撃を躱し再度一撃を入れた、ここでアニスが攻撃を加えてたらランドウルフが消えた、バースまで順番が回らなかった。
ランドウルフは良く見えない所から攻撃するアニスさんは卑怯と思っていますよきっと。
流石忍者と言うより、気配を隠して近づき殺すのだから暗殺者だよな。
何回か行ったがランドウルフでは攻撃がレイ・レイ・アニス・レイまでで終わるのでバースの二回目は無かった。
ランドウルフより動きが素早いブラックウルフはどうかな。
最初の《爆炎》で攻撃した、バースを攻撃目標にブラックウルフが迫って来る。
レイが横から攻撃を加えた一瞬レイの方を注意したがバースに向かおうとしている、レイが二撃目を入れた。
今度はレイに攻撃目標を変えて来た、レイはうまく攻撃を躱しながら追撃した、そこへアニスが攻撃して、ブラックウルフはアニスに攻撃目標を変えてアニスに向かっう、レイが再度攻撃したがまだブラックウルフの攻撃はアニスに向いている。
そこにバースの《爆炎》が当たった、ブラックウルフは消えた、アニスの前にはサンドラのホーリーシールドが立っていた
「バース、アニスが《爆炎》から避難する時間が無いぞ」
「ブラックウルフがアニスに迫っていたので撃ったんだ、あれ以上遅れたらブラックウルフに攻撃出来なかった俺の右目は正確なタイミングだ」
「サンドラの盾はナイスだった」
「アニスの肌は大丈夫でも髪の毛は燃えるタイミングでしたので使いました、いつもの一回弾いてからの《爆炎》じゃなかったのですか」
「そ、そうだな、その辺の順番は決めておいた方が良いかもしれない」
当たりが出ないレイの攻撃だと四回攻撃してアニスの一回の攻撃力より下か、もう少しレイの攻撃力が高いとヘイト管理しやすいと思うが無い物ねだりだ。
「アニスはブラックウルフに攻撃されるとき何を考えている」
「何も考えてないと言うか、考えないようにしている」
「次はアニスだな」
「何をさせる気ですか」
「レイと同じ事」
「攻撃して躱すのですか」
「そう、それです」
「私には無理です」
「俺は忍者でスピードがあり、何となく嫌な感じを使えるアニスの方が向いていると思うがどうだろう」
「《身隠し》から攻撃するのでブラックウルフも一瞬の攻撃された後に間があるので攻撃したらすぐ退避を考えて、どの方向へ退避するかは嫌な感じに従えはもっと素早く退避出来てバースの攻撃出来る空間が作れると思うぞ」
「今はレイよりアニスの方がスピードは上だと思うから大丈夫だ、一撃離脱だけ考えてアニスは攻撃してね」
アニスに一撃離脱の感覚を掴むためランドウルフで練習した、ゴンちゃんがランドウルフを弾くそこへアニスが攻撃してすぐ離脱する、倒されなければ再度ゴンちゃんが盾で攻撃を抑えるそこを再度アニスが攻撃し即離脱を繰り返し練習した。
離脱の事を考えながら攻撃するとダメージがあまり入らない、攻撃の事を考えながら攻撃すると離脱するまでの時間が掛かる。
一撃離脱が素早くなったので聞いたら
「攻撃までは攻撃を終わったら離脱を考えています」って・・・それで今までと同じ?で遅かったのにどうして早くなったのだ、俺にはわからん。
練習は順調に終わったがブラックウルフは現れなかったので帰って来た、今日は四階に大分居たので三階は枝道には入らなかった。
「まだ来ませんね」
「いつものパターンだと今日はこの枝道だ、この部屋の奥に偽物の宝箱とこの罠を仕掛けて置けば絶対に引っかかるはずだ」
「この罠って魔力探査で見つからないのですか」
「魔力探査に引っかからない物らしいぞ」
「それじゃやっと借りを返せますね」
「ギャー」
「言っていたら引っかかったな、いつも先頭はあの剣持ちのはずだ後は雑魚しかいないから簡単な事だな」
「お前たち何してるんだ」
「先輩ここの宝箱を開けようとして罠に引っかかりました、助けてください」
「何でここに来たんだ」
「先輩からあいつらの事は諦めるって言われたからアニスとサンドラを再度誘うためです。
ここで待てば来ると思ってここにきたらラッキーな事に宝箱があったので開けようと近づいたら爆発してこの通りです、以前の俺達なら死んでいましたよ」
「ここに奴らが来ることを調べていたのか」
「前も、その前もここに居たじゃないですか、今日もここに来ると確信して来ましたよ」
「先輩達こそ何でこなんな所にいるのですか」
「理由は言えないが上からの指示だ」
「俺たちがケガして助けが必要な事が上の人が判っていたのですか、凄ですね」
「お前たちは大丈夫・・・そうではないな、歩けるのか」
「歩けますが戦えません、上まで一緒に行ってください、よろしくお願いします」
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