第14話
その日、俺は友達に暴力を振られた。
甘寧を呼ばずに一人で来いって言われて、どうなるか予想は付いてたけど、
「お前、甘寧に何かして脅してるだろ」
「してないよ」
つか、仮にしてるならこの状況はまずいだろう。
「嘘つけ!!」
まぁ、ただ暴力振るいたいだけだよな。
ーーーーーーー
そして、甘寧と合流した。
「お兄ちゃん、その跡」
「うん、でも大丈夫だから」
「良くないよ!!私、お兄ちゃんのこと守るって決めたから。なのに」
「・・・そこまで守ろうとするのは無理だよ」
「でも」
「お母さんでも出来なかったんだよ。」
「・・・っ」
「それに、余計虐めが強くなるだけだから、」
「・・・私が、言う」
「??」
「私が先生に言う」
「待った、それは」
「私のせいでしょ、私が色んなことして、お父さんのこともあって」
「だから、万が一でもバレたりすると大変なんだよ。それに先生達だって、既に黙認状態なんだよ」
「・・・っ、」
「出来たら、そうしてるよ。俺だって辛い姿や傷つく姿ばかりをお母さんに見せたくなかったから、色んなことをしたよ」
「・・・」
優はこの話をしたくはなかった。だけどそうまで言わないと
「私はそんなことも知らないでずっと、ずっと」
「もう、慣れたからね。それよりさ」
「お兄ちゃん??」
「お腹すいちゃった」
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