第9話

今日はほぼずっと一日中、甘寧さんと一緒だった。基本的に行動は完璧は一緒。

 お陰で今日は異端な目で見られただけで何もされなかった。


 入学して数日振りかもしれない。


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 甘寧視点


 こうして、優の隣に座ってやっと気付いた。ジロジロ見られることはいいことじゃない。視線が気になって見張られるよう気がしてとても落ち着ける状況じゃない。


 されてから気づくってこんなことなんだ気付かされる。


 お兄ちゃんは、優しい。だからずっと我慢してたんだ。


 

 「甘寧さん、あんまりまわり気にしなくていいからね」


「優、」


「俺は慣れてるから、甘寧さんは気になっても我慢した方が今後の為だよ」


「お兄ちゃん・・・そうだね」


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 優視点


 やっぱり、甘奈さんの影響って大きかったんだな。


 甘寧さんが虐めをしなくなるだけで、クラスメイト達は大分視線が前と違う、見下す感じより、怯えとかも感じる。


 昔は俺を見てうわぁ、って顔で笑いながら見てくるのが当たり前だけど今はもうそんなことはない。


 正直かなり、気分が楽だ。


 これもお母さんのお陰かな



ーーーーーー

 

 「トイレだよ」


「私も一緒に行く」


「いや、女の子とは流石に」


「別にいいでしょ、私だってするし」


「うん」


流石に一緒に過ぎて、恥ずかしい。


 けどそのお陰で、クラスメイトのおそらく甘寧さんが好きな男子(話し声で聞こえたことがある)が隙を見て俺と接触しようとしてそうだか、して来ることはない。甘寧さんもそれを狙っているのだろうか?


 「甘寧さん、ずっと一緒にいるんだけど、俺も守ってくれてるの?」


「それもあるけど、一緒に居たいから。」


真っ直ぐ言われた。


 

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