ギリシア人の食生活

  さっそく資料集から引用します。



 ギリシア人は一般に粗食で、美食家はむしろ軽蔑されていた。なかでもスパルタ人が最も粗食であったらしいが、アテネでも主食は豆類と小麦と大麦で、しかもアッティカは土地が瘦せていたので大量の小麦を輸入しなければならなかった。貧しい人々の主な食物は「こねる」という意味の動詞から出た「マーザ」と呼ばれる大麦粉菓子に幾らかの魚、オリーブの実、イチジクなどで、ペリクレス時代には小麦粉のパン屋も現れた。兵士はよく玉ネギ・にんにく・チーズなどを食糧とした。豚のほか肉は高価だったから、食事を伴った犠牲は神への御馳走に事よせた人びとへの御馳走であった。魚はイワシやひしこが多く、コパイス湖のウナギは美味しいので有名だった。しかし高価で庶民の口にはなかなか入らなかった。田舎の農家では、羊や山羊や鶏を飼っていたから、ミルクは飲めたし、狩りにでも行けばウサギや野鳥も食えたが、町の市場で買おうとすると高かった。(中略)

 普通は1日3食で、早朝起きるとすぐの食事は、生のワインにパンを浸して食べるのが普通だった。昼食は簡単なもので正午ごろ食べた。主な食事は日没後で、いちばん御馳走が出るのはこの時である。料理は、妻や娘や女奴隷が作った。料理人が雇われているのは金持ちの家や神殿であった。



 これは古代のギリシア人の食事ですが、脱線して、現代のギリシア料理について思うことを書かせていただきます。

 船旅でギリシアに寄港して、ギリシアの1日観光をしたことがあって、その時、ギリシア料理を食べたのですが、口に合いませんでした。たまたま、その店が良くなかったのか? それともギリシア料理とは相性が悪いのか判断がつきません。もうギリシアへ行くことはなさそうなのですが、日本でギリシア料理を食べられる店があれば行ってみたいと思っています。




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