アステカの暦
まず、長くない解説から引用します。
アステカの暦には二通りあり、ひとつはシウポワリと呼ばれる太陽暦。
これは20日を1月、1年を18か月にして360日。5日は余り日と称して、これに加える。この場合、天文歴とのズレをどのようにしたかはわからない。
もう一つの暦として農耕や占いのためのトナルポワリという暦があり、1から13までの数字と20日の記号を組み合わせる260日の暦がある。
この二つの暦は52年の周期で一致するので、その時、祭りが行われた。
その祭りの様子について引用します。
輪が完結する52年の終わりには、おもしろい祭りが行われた。それは、最後の夜に、ありとあらゆる土器をこわし、すべての燈火を消してしまうのである。輪のひとつが完結したとき世界が滅びるという言い伝えがあり、この晩がおそらくそれにあたるのではないか、もしそうだとすれば、世界の終わりだから料理も食事も必要がない、したがって容器も火もいらない、というわけで一晩中すごし、たぶん明日は夜明けがあるまい、といいながら、すべての人が空が白むかどうか一所懸命に見張った。夜が明けてくるのが分かると、人々はたくさんの太鼓や、角笛や横笛その他を鳴らして、大騒ぎして喜び、神が52年の新しい世紀を延長してくださった、新しい輪が始まったといった。そして明けていく日を新世紀のはじまりとして、新しい火をたき、新しい器や瓶や料理に必要なものすべてを買った。すべての人々は最高の神官が火をおこす場所に、新しい火をもらうため出かけて行った。そしてそれらの人々は、新世紀が延長され開始されたことに対する感謝の厳粛な行進の行列をつくるのだった。
世界観の違いが面白いですね。
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