「わたしは大丈夫」
それは無理よ
女性にも外国人にも排他的なのだぞ
そんな世界でゲイが例外なわけがないでしょう
もちろん誰が誰を支持しようが自由だ
自分がゲイであることに特にこだわりがないならなおさら
でもあなたの言ってることを聞いてると
他のマイノリティがどうなろうが自分さえ幸せならそれでいいみたい
有事の際には弱い立場の人たちから抑圧されていく
病人、怪我人、ホームレス、ニートなどなど
“弱い”とは“平均以下”を意味する
そんな世界でゲイが例外なわけがないでしょう
“運良く”“普通に生きられている”から
自分が本当はどれだけ悲惨な状況に在るかがわかってない
というよりわかりたくない
自分が“悲惨”だなんてそれこそ悲惨だから
現実を見たまえ
あなたは恋人の面会謝絶の病室には入れない
今の社会ではその状況は変わらない
なのにあなたは不自然にもなぜか変わると信じてる
あなたの理屈がわからない
あなたの思考回路がわからない
なぜ自分は大丈夫だと思っていられるのか
その根拠がどこにあるのか
子供は兵士としての教育を施され
若者は戦場へと行かされ
女性は産む機械として使われ
老人、障害者は役に立たないと扱われ
外国人は言わずもがな
そんな世界でゲイが例外なわけがないでしょう
いつまでもこのままは続かない
このままが“このまま”続いたら
“このまま”どんどん悪くなる
悪くなる一方だ
あなたは彼にどんな存在だと見なされていることか
自分がゲイであることよりも大切なものがあるなら
それを大切にしないわけにはいかないのは道理だ
でもあなたが彼を支持するのは遠回しな自殺だ
それともやっぱり“私は大丈夫”だと思うのだろうか
でもそれは無理よ
女性にも外国人にも排他的なのだぞ
そんな世界でゲイが例外なわけがないでしょう
こんな“非伝統的”で“非生産的”な存在が
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