第40夜
仕事で疲れていたのか、いつの間にか寝落ちてしまっていた。
ふと目を覚ましたら朝4時を回っていた。
ボーッとしながら、
(今年の年末も一緒に過ごせたらな)
と思った。
去年の年末に、初めて逢ったんだけれど。
逢った時の事はよく覚えてる。
中学の修学旅行以来のその場所は、当時とは全然違っていて。
案の定迷ってしまった。
電話で、「どこ?」って聞いてくれて。
駅員さんに聞きながらどこだ?ってなってたウチの目に、パッと止まった人がいた。
人が多すぎて、全員白黒ののっぺらぼうに見えてたので(ウチの視覚処理能力の加減)、不思議な感覚だった。
事前に写真も交換してなくて(何故か交換しなくても良いと思った)、顔も服装も分からないのに何故か(あ、あの人だ)と確信してた。
事前に(どんな人なのか見てみたい)、と思うことが無かった。何しろ距離が離れていたし、実際会う話が出た時も"なんとなく"会っても大丈夫だろうと思った。
それも不思議で。
ウチの場合、事前に(行きたくないなぁ)(面倒だなぁ)って思うことが多くて。
その場合、結果的に相手と(相性的・生理的・性格的に)合わなくて関係が続かない。
けど、大好きな人と会うってなった時にソレ(行きたくないと思う事)が全くなかった。
距離が離れているけど、会いたいから会いに行く。ホントは、"会いに行く"んじゃなくて大好きな人の処に"帰る"って言いたい。
一緒に居ると、とても安心する。
離れてる時に口が悪いのは、常に強がってるからってバレてそう。
ウチの事、『強がってるけど甘えた』って言ったのは大好きな人だけ。
会う前に言われてたもんなぁ。
好きなんだと自覚した時から、気持ちは変わらないどころか増すばかり。
在り来りな言葉でしか伝えられないけど、「大好き」以外にない。
んー、強めに言うなら「愛している」かな。
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