第2話

私は親と離れて暮らしている。

仲が悪い、というか。

母親とは、相入れなくて。

(というより、一方的に嫌われてるんだよな)

嫌われている自覚はある。

私は、母親だからなのか嫌いと言いきれず。

今は「祖母の介護」という名目で、父方の祖母宅から中学に通っている。

最近、夢がちょっと変わって来た。

夢のヒトの声で「待っていて」と、目覚める直前に言われるようになった。

…「待っていて」、とは?

何か約束したのかな?燃える部屋から始まるから、解らないんだよな。

友人に話したら、「えー!何それ!○ーラー○ーンじゃあるまいし!」と揶揄われた。

なんで月と地球で大恋愛しなきゃならんのだ。

そんなこと、起きる気がしないわ。

夢見すぎでしょうよ…。

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