後桃園結義-13


 ミズキの影武者修行は続いた。関羽のおっぱいを見るといななく奇妙な暴れ馬・的盧を得たことで、ミズキは最大の懸念だった「乗馬技術」を急激なスピードで習得できた。

 週に一日は影武者修行は「休み」となる。その日は待望久しい休日だった。ミズキは新野の政庁で、関羽・張飛・趙雲とともにまったりと茶を喫していた。


「われらが劉表どののもとに新野を間借りして駐屯したことを知った曹操は、猛烈な速度で河北へと転戦し、袁紹軍との再決戦に取りかかっているようです。河北は広大で、しかも袁紹は烏桓や鮮卑といった北方騎馬民族を味方につけています。もしも曹操が本気で袁家を滅ぼすのであれば、何年もかかります。われらはしばしの間、新野で一息つけるでしょう」


「そうは言うけどさ、関羽の姉貴! 曹操が袁紹を滅ぼしてしまったら、黄河流域の中原はぜんぶ曹操のものじゃないか! そうなればもう、この国には曹操に逆らえる者はいなくなる。あいつは漢王室の血筋にも、漢の四百年の伝統にも、儒教にすらもいっさいの権威を認めていない根っからの革命家だ。中華全土を統一したら、曹操は帝から禅譲させて自ら皇帝になるぞ!」


 張飛が「奇襲だ! 劉表から兵を借りて、曹操が留守している許を奇襲しよう! ミズキも戦場で影武者役を務められるくらいには成長したし、新野でまったりしていたら手遅れになる! あたしたちは兄貴の志を継いだんじゃなかったのかっ!」と主戦論を唱えるが、関羽は、

「宛城くらいまでなら無理をすれば取れるかもしれませんが、許まで攻め上るのは難しいでしょう。私はしばらく曹操のもとに仕えていましたから、曹操の強さはよく知っています。まず曹操自身が破格の英傑なのですが、己の才覚に慢心せず、家柄や血筋を無視して天下から文武の才能を集められるだけ集めているのが曹操最大の強みなのです。たとえ曹操が河北へ遠征に行ったとしても、わずかな手勢で空き巣を狙ったくらいで許の都を落とすのは無理です」と慎重論を変えない。


「なんでそう弱気なんだよ。関羽、お前は曹操んところで世話になっているうちに曹操びいきになったんだなっ!」


「ち、違います! 敵情に通じている、と言いなさい! 曹操軍の強さの秘訣のひとつは、速度です。戦力を一点集中運営し、軽騎馬隊を駆使して大陸の東から西までを信じがたい速度で行軍し、敵が態勢を整える前に奇襲して倒すのです。兄上が袁紹の挙兵に呼応して徐州で反旗を翻した時も、そうでした。最大の敵・袁紹を捨て置いて、徐州に電光石火の勢いで攻めてきたではないですか。新野から許を狙っても、同じことになります」


「それでも! あたしたちが黙って座していたら、袁紹が滅亡しちゃうだろう! その時点で漢王室は終わりだっ! あたしたちは、兄貴の遺志を継ぐために戦っているんじゃないか!」


「張飛。ミズキは、頑張っています。兄上そっくりの貫禄を身につけてきましたが、それでも彼は平和な世界から来た殿方。実戦経験はありません。いきなり曹操軍と戦わせるのは無茶です」


「戦場では、あたしたち歴戦の姫武官が指揮するから問題ない!」


「か、関羽。張飛。そう喧嘩せずに……」


 ミズキが知っている「正史」ではこの先、どうなるのです? と関羽が尋ねてきたが、ミズキにも断言はできなかった。なぜなら。


「正史じゃ、劉備さんは汝南で死ななかったわけだから、その時点で俺たちはもう正史とは違うルートに入っていると思う。まだ俺が影武者だとは周囲に気づかれていないから、正史と似たような展開がしばらくは続くと思うが……」


「やはりこのままでは袁紹は滅ぶのですか、ミズキ?」


「それは間違いない。正史では、曹操は袁家を徹底的に討伐してどこまでも追いかけた。万里の長城を越え、烏桓族征伐までやった。そこまでして後漢最大の名門・袁家を滅ぼすことで、やっと曹操は中原の覇王になれたんだ。袁家がそれほどの名声を持っていたということだろう」


「ほらみろ姉貴。攻めるしかない! 曹操が北上して烏桓征伐をはじめた時が最後の機会だ!」


 攻める攻めない以前に、目の前の問題が迫ってきているよ、と涼しげに茶を点てていた趙雲が部屋の入り口を指さしていた。

 そこには――。


「劉備どのおおお! 借金を払ってもらいますぞおおお!」


「新野に来てからというもの、軍費に食費に酒代にと、ひたすらツケ!」


「特に張飛どのの部隊の食費と、簡雍どのの酒盛り代が馬鹿になりません!」


「新野は徐州のような裕福な都会ではありません! 寂れた田舎町です! われら商人とて余裕がないのです! もはや返済を待てませぬ!」


「連戦連敗の常敗将軍・劉備どのへの商人たちの信用はすでに零です! 民たちはあなたを慕っておりますが、あなたには商人は誰もこれ以上金を貸しませんぞ! あなたへのツケが増えれば増えるほど、われら商人も破産の危機に!」


「ただちに、耳を揃えてツケを支払っていただきたいいいいい!」


 そう。新野に流れてきた劉備一家の財政は、完全に破綻していたのだ。

 どうやら、新野に棲み着いた劉備一家に銭を貸した商人たちを巡って、取り付け騒ぎが起きたらしい。


「こ、困ったな、姉貴! 徐州にいた頃は、麋竺が全部支払ってくれていたのになあ。すっかり浪費癖が身についちゃって……もしかしてあたし、豚肉を食べ過ぎたかなあ?」


「不覚! 私も、曹操のもとで至れり尽くせりの贅沢三昧暮らしが長くて、劉備一家がもはや銭を持っていないことをすっかり忘れていました! くっ……! こんなことになるならば、曹操からもらった贈り物を全部いただいて逃げてくれば……!」


「天下や漢王室より、まずは目の前の生活だねえ。流浪の敗軍部隊なんだなあという実感がふつふつと沸いてくるよ。どうしようか?」


 ミズキも「しまった」と頭を抱えた。そういえば麋竺が「銭がない、銭がない」って毎晩悩んでいたっけ。影武者劉備玄徳として失格だった! 戦の指揮は関羽たちに任せるとしても、主君としてもっとも重要な「資金繰り」について知恵を絞るべきだった!

 が、まだ遅くはない。新野の商人たちは劉備と会ったことがないから、ミズキが正体を見破られる恐れはない。


 なにか考えろ。借金返済を引き延ばし、この商人たちをも破産から救うハッタリを。劉備さんなら、なにか閃いたはずだ。あの人はなぜか曹操が苦手で戦には弱かったけれど、あらゆる窮地を「徳」で切り抜ける大人物だった。まだ「劉備玄徳」の徳の威光を俺が背中に負っている今なら、なんとかなる……!

 俺は文字通り血反吐を吐きながら、劉備玄徳になりきるための影武者修行を積んできた。

 今こそ、劉備さんになりきって大ぼらを吹き、劉備一家を守る時だ!


「みんな! 聞いてくれ。今まで俺たち劉備一家は武人集団として戦に次ぐ戦を重ねてきたが、連戦連敗のあげく、実は軍資金が尽きた! もう新野城の蔵は空っぽなんだ!」


 ミズ、いや、兄貴いいいい!? なにを言いだすんだよっ? と真っ青になった張飛が首を絞めてきたが、引き下がるわけにはいかない。

 商人たちは、「ひいいい」「わしらは破産じゃあ」と悲鳴をあげて座り込んでしまった。

 ここからが勝負!


「だが、敗残の俺たちに銭を貸してくれたあんたらを破産させるわけにはいかない! そこで恥を忍んでこの劉備玄徳と関羽、張飛たち劉備一家は、新野で『商売』に乗り出す! 自力で稼いで、あんたがたへの借金は利子をつけて返す!」


「しょ、商売に? りゅ、劉備どのが!? 漢の左将軍たるお方が、そのような!?」


「気にするな! この劉備玄徳、もともとは幽州の草鞋売りだ! 戦よりも商売が上手いんだよ! だが、草鞋じゃあがりが少ない! 飯屋をやる! 張飛は豚肉屋だし、関羽は塩商人だ! そして実は俺には、劉家秘伝の『四川料理』がある! 漢王室の者しか口にしたことがない貴重なものだ。荊州の住人がまだ食したことのない未知の料理だぞ! ふ、ふ、ふ」


 ダメだこいつ錯乱している! 完全に詐欺師の顔になっている! 問答無用で斬るしかない、と張飛が壁にかけている蛇矛を取りに走り、関羽が「まあ待ちなさい張飛。なにを言っているのかさっぱりわかりませんが、今のミズキは兄上に生き写しです。きっとこの窮地を脱する駄法螺……げふんげふん。よい考えが浮かんだのです」と張飛を止めた。


「りゅ、劉備どの?」


「漢王室秘伝の料理、ですか。左将軍さまじきじきに厨房に?」


「りゅ、劉備どのの将軍としての名声はズタボロになるが、荊州中で話題になって客が来るかもしれん」


「しかし、食堂を開くとなると大金がかかる。すでに言いましたが、劉備どのにはもう銭は貸せません」


「完全に信用を失って返済能力なしと『商人たちの黒台帳』に名前を載せられた劉備どのにこれ以上銭を投資すれば、われら新野商人たちは長江に沈められてしまいます」


「問題ない! 俺じゃなくて、義将・関羽が借りる! 俺の妻子を守るために心ならずも曹操のもとに下り、袁紹との戦いで顔良を斬るという堂々の手柄をたてて曹操に恩を返し、俺のもとへ戻るために妻子を警護しながら曹操のもとを辞して五関を突破してきた稀代の義将だぞ! これほどの侠がこの国にいただろうか? 関羽ならば、絶対に借金を踏み倒したりはしない! 俺が倒れても、関羽に必ず返させる! 店の名前は、『関羽飯店』だ!」


 おお。関羽さまならば! 関羽さまならば、劉備どのが曹操に倒されても、曹操に愛されておられるから絶対に安心だ! と商人たちは生き返ったように関羽の足下にひれ伏して「お助けください!」と懇願した。


「あ、兄上! あなたは、万が一劉備一家が滅び去った場合のことまで考えて、私を借金の保証人に……!? これでは新野を曹操に落とされて兄上が討たれたとしても、私は自害できないではないですか! そもそも仮にも漢の帝室に連なる左将軍・劉皇叔が食堂経営など……!」


「ああ。関羽と張飛を守る。それが俺のいちばんの使命なんでね。関羽飯店では関羽と張飛に厨房に立ってもらう! さらに、関羽と張飛の似顔絵をあしらった限定お土産を販売! 関羽握手会を開催! しかも! お客さんたちは食事しながら関羽、張飛、趙雲たち劉備一家が誇る有名美少女将軍たちの華麗な円舞も楽しめるという寸法だ! こいつを大々的に宣伝して、荊州の外からも観光客を大量に呼び込む! 新野は栄えるぞ!」


 ななななにが円舞だあ! あたしは武人だぞっ! 斬っちゃおう姉貴。こいつまるっきり女衒じゃないか! 兄貴がこんなこと言うか! と張飛は激怒したが、関羽と趙雲は、


「な、なにやら売り飛ばされて芸姫にされるようで、は、恥ずかしいですが、背に腹は替えられません。私たちにそれほど集客力があるとは信じがたいですが、兄上は自信がありそうですね」


「まあ、ほんとうに売り飛ばされるわけじゃないからだいじょうぶだいじょうぶ」

 とミズキの「関羽飯店」出店計画に乗ったのだった。


 商人たちのほとんどは、男である。銭もある。当然、女好きが多い。「万夫不当、一騎当千」の姫武官・関羽と張飛の美しさを目の当たりにして(なんとおおお! 噂以上に美しい!)(ああっ結婚したい!)(劉備羨ましい死ね!)と内心、血涙を流していた面々である。さらに、まだ新野では名を知られていないが趙雲という不思議な色の瞳を持つ美少女までも、劉備のそばに侍っている。


 そんな彼らが、劉備め~新野に阿房宮を作りやがって~一文無しのくせに~と歯ぎしりしていたところに、この出血大サービスとも言える出店計画。


「そして諸君! 関羽飯店の美少女武官たちには、『恋愛禁止令』を徹底させる! 案ずるな! 俺はこの子たちの兄貴だ! 妹に手をつけて諸君を裏切るような真似は絶対にしない! 喜べ、関羽も張飛も処女だぞ! もしもこの掟に反した娘は、丸刈りにして謝罪させ、交州へと配流する!」


「恋愛禁止令、ですとーっ!? 今までどんな美しい芸姫を見ても『どうせ後ろに囲い男がいるんだろう』と絶望していたというのに……夢のようだ!」


「き、き、生娘の関羽さまと握手できるっ!? ほ、ほわああああーっ!?」


「われらにも、この美しき姫武官の誰かと結婚できる可能性が……!」


「関羽さまたちの華麗なる円舞……みっ、見たい! 千金を投じてでも! できますれば、胸元を強調した衣装を着て踊っていただければ……!」


「出すっ! 出しますっ! いくらでも銭を出しますっ! ですから、出資者優待権として、握手会や円舞舞台の席では最優先待遇をいただきたいーっ!」


「それだ。優待権さえいただければ、利子など要りません!」


「返済期限は無期限でいいです!」


 ミズキはここに、借金返済をチャラにするばかりか、新野商人たちから無利子無期限でさらなる借金を調達し、しかも担保は関羽の信用と人気だけという、歴史に残る錬金術を成し遂げたのだった。


「やった、うまくいった! どうだ! これが二十一世紀の日本が開発したクール・ジャパン商法。通称アイドル商法だーっ! 美少女を追い求める男心は歴史も時代も国境も越えて永遠不変!」


 感激と期待で涙が止まらないらしい商人たちがほあーっほあーっと叫びながら政庁を去ったあと、ミズキは「なにが永遠不変ですか、私が生娘だとバラすだなんて! あなたはほんとうに女衒です! 恥ずかしくて兄上に顔向けできません!」「それみろ、やっぱり斬っておけばよかったじゃないか!」と関羽と張飛に脚でさんざん踏みつけられ続けたのだった。


「痛い痛い痛い! 借金踏み倒しのためだよ、仕方ないよ~! と、とにかく料理が美味じゃなければ食堂は続かない! 鍵は四川料理だ! 唐辛子の種を栽培して、たっぷりと唐辛子の実を手に入れるぜ!」



 こうして、借金の上にさらなる大借金を積み上げて、新野の町に「関羽飯店」が華々しくオープンした。ミズキは、まだこの時代には存在しないチャイナ・ドレスを「いやあああああ!」「なんだこれえええ、身体のくびれや脚が丸見えじゃないか!」と嫌がる関羽・張飛たちに着せて開店初日の舞台挨拶を強行させ、荊州全土から集まっていた観客の独身男たちを狂喜乱舞させた。


「うっく、うっく。兄上の遺言がなければ、ミズキを斬り捨てているところです。なぜ、なぜ私がこのような辱めを。あう、あうあう」


「お前ら! む、胸ばかり見るな! どいつもこいつもミズキみたいな顔しやがって!」


「……凄まじく黒い邪気が、客席に渦巻いているよ……」


 関羽たちは羞恥心に打ちひしがれたが、観客はみな、うち続く戦乱のためになかなか所帯を持てず、傭兵稼業やら山賊稼業やらに走ったり仙人になると称して引きこもりニートになったりして独り身をかこっている男たちである――商売は、大当たりだった。


「武神・関羽さまと握手できる町」新野は、空前の好景気を迎えた。

 もともと「美と武の生ける女神」と男女を問わず民に大人気だった関羽はもちろん、泣きながらやけっぱちで踊り続けた結果、蛇矛を取れば関羽よりも強いけれど色気がないらしいという定説を払拭して「愛らしい!」「かわいい!」「踊りが上手い!」と新たな人気を獲得した張飛、そして常山からやってきた謎めいた盲目の歌い女・趙雲。この三人が三人とも人気者となり、ついには関羽ファン・張飛ファン・趙雲ファンが「誰がいちばんかわいいか」で大喧嘩をはじめる始末に。


 あまりのことに、ミズキあなたは新野をどうしたいのですか! この町の人倫は地に落ちました! と生真面目な関羽はぷりぷり怒ったが、「新たな商機が訪れた!」と叫んだミズキはすかさず、


「選挙をやるぞおおおお! 野郎ども、自分が推す姫武官に票を投じろ! お土産一品を買うごとに、投票権が一票手に入る! 選挙で勝利した姫武官は、円舞の舞台でセンター、つまり中央役だあああ!」


 銭で票を買え、と熱狂的なファンたちを煽って「第一回関羽飯店総選挙」を開始。

 新野を訪れる観光客の数はどんどん膨れあがり、彼らが町に落としていく銭はほとんど無尽蔵に。

 新野城の政庁の蔵は、たちまち積み上げられた千金で輝くばかりとなった。

 が、ミズキ、借金を返さないっ……!


「ククク……まだだ……まだまだ……アイドルに食いついたファンからは、骨までしゃぶりとるっ……! これがクール・ジャパン商法……! 倍プッシュだ……!」

 逆に、関羽飯店の人気を新たな担保にして、商人たちからさらなる大金をガンガンと借りた。

 なにしろ関羽飯店に貸せば貸すだけ、嬉しい出資者優待権が手に入るのだ。万金を投じれば、食事の席で関羽が隣に座ってくれるという夢のようなひとときを過ごせるのだ! もっとも、そういう時の関羽は異常に殿方を警戒していて、青龍偃月刀を手放さないのだが、その青龍偃月刀が「ああっほんものの関羽さま!」と男たちを熱狂させる。


 さらには唐辛子を多用した四川料理が馬鹿当たりしたことも、この関羽飯店ブームを加速させた。劉備さまは決して美少女武官で俺たちを騙して金を巻き上げているんじゃない。ガチでこの四川料理は美味しい! 死ぬほど辛いが、三度食ったらやみつきになるうううう! もはや、完全なるカプサイシン中毒である。

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