第42話 ギリギリの勝負?
対面してわかる、この冒険者たちは強い。明らかに強い。だって…
“弾幕がひどすぎて何も見えないからだ!!”
【そんなこと言ってないで反撃してくださいよ。このままだと殻が割れますよ。】
殻っていわないで…
それにしても反撃の隙がないんですが、一体どうしろというのか。
『すぐに殻が壊れないなら突撃して倒したら?硬いんだし。』
あっ………
そんなことできるんだな。
【はい。およそ突撃してすべての攻撃魔法をその身に受けたとしても28分は殻は無傷で活動することができます。】
了解した。移動系スキルをすべて発動させて突撃する。
GOGOGOGOGOGOGOGOーー!!!
【サソリンは移動系スキルを持っていませんがどうするんですか?】
え……もう走ってるよ。
『そのまま走っていけよ。』
うおおおおおおおおおお!!
この世界を恨むからなぁぁぁぁぁ!!
ここでサソリンの意識は一時的になくなった。
そこからの出来事を簡単に語ろう。
走り出してから、およそ2分後にスキル〘鬼神化〙が発動ここでサソリンの意識はなくなった。
その後、スキル発動から4分後、冒険者たちのもとに到着。
7秒後、戦士と思われる人間を素の攻撃力で破壊、頭を潰したことにより即死。
戦士を殺したことが衝撃的だったのか、魔法の弾幕がやんだ。
泣き崩れそうな魔法使いと思わしき女を破壊しようとしたところ、騎士のような装備の女が間に入り加護〘守りの全て〙を発動、
攻撃を完全に防御。
盗賊と思わしき男が目を狙ってスキル〘急所突き〙を発動。素の防御力で攻撃を弾く。
回復魔法使いと思われる女が蘇生魔法を発動。戦士の男が復活。その後、スキル〘パンプアップ〙を発動。冒険者の攻撃力が一定時間、2倍に。
戦士と思われる男がスキル〘徴発〙を発動。知識が無いため防御に失敗。サソリンの頭が戦士の方に向いた瞬間。泣き崩れそうな魔法使いと思わしき女が聖光魔法〘ジャスティシア〙を発動。サソリンのハサミ以外の6足中3足を消滅。サソリンがバランスを崩した隙に戦士がスキル〘メテオスラッシュ〙を発動。頭の甲殻にヒビが入る。
ヒビの入った頭部に女騎士がスキル〘聖槍グングニル〙を発動。追撃として男盗賊が再度、スキル〘急所突き〙を発動。
サソリンの頭部の甲殻が破壊され急所突きにより頭部が顎から首と思われる関節まで貫通。一度活動が停止。
冒険者は勝利の雄叫びをあげ、生き残った兵士も涙を流すものが現れる。
サソリンの隠蔽特殊スキル〘死者の暴力〙
と隠蔽特殊スキル〘完全変体〙を発動。
周りの死者とこれまでに殺し、蓄えていた生物の魂を吸収。進化の繭となる。
隠蔽スキル〘急速成長〙が発動。5分後に進化完了。
サソリンが死んでいるかを確認しに来た冒険者たちがこれに気づく。
周りに注意を促し、けが人を逃がす。
生き残った兵士と冒険者で周りを囲み。回復魔法使いと思われる女が全ての魔力を使いバフをかける。
サソリンの隠蔽特殊スキル〘死者の怨嗟〙を発動。サソリンを囲っている兵士から10人をランダムで眷属化。
兵士が急にサソリ型の魔物に変化したことにより混乱が起こる。
ただし、腐っても兵士、正常な者たちで冒険者たちを守るために何人かが肉壁となり陣形を再編成。その後、10人ずつ、サソリ型の魔物と対峙。4分後、サソリ型の魔物を撃滅。しかし、戦線復帰はできない程に消耗または負傷。
サソリンが進化の繭からかえる寸前で孵化が止まる。それと同時に世界の言葉が通達。
【この世に魔の王の帰還しました。人類はこの魔物を撃滅しなければ、明日があるかはわかりません。】
兵士の中に動揺がおき、逃げ出すものが現れる。
【猶予として、進化するまでに4日間時間を与えます。抗ってください。】
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どうも、作者です。
最近、東京喰○を読み返していると主人公の覚醒というネタが頭に浮かんだので。覚醒劇を入れてみました。
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