下層だと思ったか地上だ
第37話 下層だと思ったか…地上だ
私は今、下層ではなく地上に来ております。
そして、目の前には推定5mの巨人の死体が散乱しています。
いったい誰がこんなことをしたのでしょうか。
「実況はサソリンが努めさせていただきます。」
決まった…。
『【何バカなこと言っているんですか】』
そんな、このネタが伝わらないだと……
当たり前か
こんな事になったのはかれこれ数時間前のことである。
『サソリン!!私地上を見てみたい!!』
え〜嫌だな
『うわっ、嫌だなってひどすぎでしょ。』
「サラッと心の中を読まないでもらって…
いやさ、上層まで上がるのだるいなって思ってさ。」
『そんなのこの転送陣で一瞬だよ。』
どう思います?鑑定さんは
【別にいいと思いますよ。】
『鑑定さんもこう言ってるし。
上層へレッツゴー!!!』
「はいはい行きますよ。」
こうして、俺達は転送陣の上に乗り上層に行き、地上に出た。
えっ?上層のエピソードはないのかって?
人にも出会えてないし、モンスターもほとんどが逃げていくから撮れ高がない!!
こうして、地上に出た俺達だったが、上層のモンスターが逃げていくような威圧を放っている存在を地上の生命体は感知していた。
そして…
『これが地上か〜。久しぶりの外の空気だ!
気持ちいいな〜。』
【そうですね。】
ドスンッドスンッ
ん?なんの音だ?
俺は音のする方に顔を向けた。
ガサガサッブンッ
何かが出ていたと思ったら棍棒のようなものが、弧を描くように飛んできた。
俺はそれを避けずにその身で受け止めた。
その瞬間を待っていたかのように周囲から殺気があふれ、大量の巨人が現れた。
そこからはただの、無双劇だった。
巨人の攻撃は通らない、サソリンの攻撃は致命傷を与える。
この事実だけで勝負が決まっていた。
その結果が死体が散乱している今の状況だ。
「そんなことよりもこの死体、どうしよう」
『食べたら?』
それもいいな、まあ、アイテムボックスあるし、中に入れとくか。
『次は王都とかの都を見てみたい!!』
はいはい、行きますよ。
くそー誰だこんなにシェリをお転婆に育てたのは。
【推定として、長時間喋る人がいなかったのが喋ることができ、さらに一緒に冒険できる喜びからなっていると思いますよ。】
くそー、そんなの言うことを聞かないわけないじゃないですか!
「それじゃあ、王都にレッツゴー!!」
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どうも、作者です。今日は新作を時間があったら執筆しようと思っています。
読んでくれたら嬉しいです。
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