第32話『再戦そして、思い。』

 時は満ちた。


『いざ!再戦だ!!』


 それにしても鑑定さんはなんであんなに心配しているんだろう。


 そんなことよりも水中を移動しないと。


【…………】


 鑑定さんもすごく静かだ。


 そのとき、周りの魚が遠くへ離れていき、

周りに緊張感がはしった。


 


「「「「「ギャーーーーーッッッ」」」」」


『来たか!!』


【………】


『鑑定さん、あいつの鑑定を』


【レベル差、実力差により、測定することができません。】


 なんっだと…

 鑑定が使えないなんてそんなに実力差があったのか。


『だが!ここで諦める俺では

 「バシュッッッ」』


『え?』


 あいつの攻撃なのか?速すぎて何も見えなかった。


『鑑定さん!さっきの攻撃は?』


【ただ口の中に水を含んで吐いただけです。】


 やばいな…勝てるビジョンが見えてこない。


 とりあえず、近づかなければ攻撃できない。


『ウォーーー!!』


 俺は死ぬ気であいつの近くに寄ろうとした、だが、あいつは動かず、なにかを見ているような気がした。


 そして、俺が次に見た光景はあいつの体の周りから魔法陣のようなものが大量に出てきて、一斉掃射され、手と尻尾が消し飛ばされた光景だった。


『そなたよ、なぜそのスキルを持っているのだ?』


『!!??』


 何だ?頭に声が響いてくる。


『なぜそのスキルを持っているのか聞いているのだ。』


 まさか、俺のことをずっと見つめているメガロドンなのか?


『俺にはもう喋る体力すらほとんど「パッッッッッッ」!?』


 体力が、体が回復しただと?


『これで喋れるじゃろ。』


『はい。あなたは?』


『目の前におるじゃろ。メガロドンのシェリじゃ。そんなことより、』


『われが話しているのはお前ではない。

の!世界の言葉よ。』


 え?

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