第25話 エピローグ
「どうやら彼は中層に向かったようですね。お姉様。」
少女のような姿になっている女神が隣りにいる大人の女神に話しかけた。
「ええそうね。」
それにしても、彼はおかしいわ。
私達が転生させた場合その前の記憶は消去されているはずなのに、あの行動は多分記憶がないとできないような行動ばかりだ。
妹もそれを気にかけているみたいだし、一応鑑定のスキルで見張ってはいるけど、私達が直接ば見れない。
「妹よ、なにかあれば鑑定のスキルが報告してくる。問題はない。」
すると妹が、
「そうだね。それより勇者様はどうなったのかな~。」
と、もう彼のことは毛頭ないような状態だった。
たしかにあの勇者たちが今、どういうふうになっているかは私も気になるし、勇者が持つ鑑定スキルに繋いでみるか。
私は鑑定スキルより許可が出たので勇者たちを覗いてみた。
すると、
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『これは俺のものだ!!』
『いいや、私のだ!!』
『あの…『違うね私のだよ。』』
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どうやら今回の冒険で得た収益をどうするか話し合っているようだ。
それにしてもこの勇者たちの編成のバランスがおかしすぎる。前衛が4で後衛が1とはこの後衛が抜けたら魔法の面で詰まないか。
「姉様、私達はこんなのに世界を任しちゃったの?」
妹がすごく心配そうにこちらを見ながら話しかけてきた。
「こんなのに世界を任しちゃったらしいわね。もうルーレットで転生者を選ぶのはやめましょうか。」
と、私が提案すると
「それがいいです。」
と、妹も賛同するようだ。
私と妹は息を合わせてこう言った。
「「この世界がより安全な世界になることを私達は願っています。」」
しかしそれは彼女らが間違えて転生させてしまったものの手により、その歯車は少しずつ最悪な結果に動こうとしていた。
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どうも作者です。第一章がやっと終わりました。そして、この章を昨日上げるのを忘れていました。
上げたと思っていたのに…、
それにしても次は第二章です。これからも頑張ってゆくので応援してくだされば嬉しいです。
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