第25話 エピローグ

「どうやら彼は中層に向かったようですね。お姉様。」


 少女のような姿になっている女神が隣りにいる大人の女神に話しかけた。

 


「ええそうね。」


 それにしても、彼はおかしいわ。

 私達が転生させた場合その前の記憶は消去されているはずなのに、あの行動は多分記憶がないとできないような行動ばかりだ。


 妹もそれを気にかけているみたいだし、一応鑑定のスキルで見張ってはいるけど、私達が直接ば見れない。


「妹よ、なにかあれば鑑定のスキルが報告してくる。問題はない。」


 すると妹が、


「そうだね。それより勇者様はどうなったのかな~。」


 と、もう彼のことは毛頭ないような状態だった。


 たしかにあの勇者たちが今、どういうふうになっているかは私も気になるし、勇者が持つ鑑定スキルに繋いでみるか。


 私は鑑定スキルより許可が出たので勇者たちを覗いてみた。

 すると、


____________________


『これは俺のものだ!!』

『いいや、私のだ!!』

『あの…『違うね私のだよ。』』

____________________


 どうやら今回の冒険で得た収益をどうするか話し合っているようだ。


 それにしてもこの勇者たちの編成のバランスがおかしすぎる。前衛が4で後衛が1とはこの後衛が抜けたら魔法の面で詰まないか。


「姉様、私達はこんなのに世界を任しちゃったの?」

 妹がすごく心配そうにこちらを見ながら話しかけてきた。


「こんなのに世界を任しちゃったらしいわね。もうルーレットで転生者を選ぶのはやめましょうか。」

 と、私が提案すると


「それがいいです。」

 と、妹も賛同するようだ。


 私と妹は息を合わせてこう言った。


「「この世界がより安全な世界になることを私達は願っています。」」


 しかしそれは彼女らが間違えて転生させてしまったものの手により、その歯車は少しずつ最悪な結果に動こうとしていた。




____________________   

 どうも作者です。第一章がやっと終わりました。そして、この章を昨日上げるのを忘れていました。

 上げたと思っていたのに…、


 それにしても次は第二章です。これからも頑張ってゆくので応援してくだされば嬉しいです。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る